茶室の話22 茶室平面の記号での表現

そこで,3帖の畳と台目畳との組合せのすべての型を考えて,逆にこれら7つの形をあてはめてみよう.
140図のように台目畳が3帖の短辺につく型が2つ.長辺につく型が4つ、計6つの基本形が考えられる.

これはとりあえず納得はできる。

それには床のまの位置を141図aのように…の8つとし,亭主の入口の茶道口をS,給仕口をKで表して同図bのように番号をつけ,客の入口であるにじり口を同図cのようにNで表して番号をつける.

順列組合せだとそうかもしれないが、これはちょっと偏執病っぽい。

138図のうち7席の平面図を記号と番号で表現すれば,
不審庵は,横3帖台目A型床S3K3N1
八窓庵は,横3帖台目A型床S2K1N5

ネクタイの結び方を数学的に研究した本があったが、それみたいである。
数学的と言うより、単に数え上げているだけだけど。

既に作られた茶室平面はそのうちの,ほんの一部であり,大部分は,まだ日の目を見ずに埋もれているのである.
すなわち,優秀なもの148のうち既成は37で,未だ建てられたことの無い者が111もあり、筆者がこれを拾いあげたことになる.

いやいや。

どっちに床があり、どっちににじり口があるか、というのは重要なようで、そうでもない。畳の連接しかたに比べれば瑣末な問題だと思うけどなぁ。なるようにしかならないもん。