茶道具(二)
高原慶三/晃文社/1947年。
感想書きにくいつながりで。
のそれぞれに関し、歴史、代表的な形、名器の名称…なんかが書かれている本。
ちょっと味のある図解付きとかで。
まぁ内容は割と普通。だから感想書きにくい。
で、そんな本にわざわざ触れたのはこの本が「茶道全集」の第5巻だから。
巻末広告によると、茶道全集は全七巻。内訳は
- 茶道史 西堀一三
- 茶室・茶庭 林不同庵
- 點前・七事式 林不同庵、井口海仙、濱本宗俊
- 茶道具(一) 末宗廣
- 茶道具(二) 高原慶三
- 茶事・懐石 佐々木三味
- 茶人傳 重森三玲
戦前に創元社の茶道全集が出ていたが、ボリューム的にも領域的にも、晃文社の茶道全集は創元社の茶道全集には及ばない。
わざわざその状況で、晃文社が茶道全集を出した勝算はなんだったんだろうか?という疑問がある。
創元社の茶道全集は、ボリュームは凄いが、若干とっちらかった部分…というか、全集としてのシリーズ構成に失敗している部分がある。変なエッセイとか多いし。
なので、戦争も終わっていろいろリセットしたし、ここは一つ気分一新、まともな全集でも作ってみるか、という発想だったのだろうか?
創元社の茶道全集はその後復刻もされたが、晃文社のはそうでない。
結局新しい試みはうまくいかなかったってことなのかなぁ。
内容に新味がないのも問題だったかもしんないけど。