2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

3月の展覧会

春展示一押しは清麿…いや日本刀が見たいだけなんだけどね。北村美術館のホームページがつながらないのが気になります。 東京近郊 期間 タイトル 備考 畠山記念館 -3/16 利休とその系譜 根津美術館 -4/6 清麿 花時の茶事 永青文庫 -3/23 忠臣蔵と細川家 Disco…

利休道歌に学ぶ36 反古

習ひをばちりあくたとぞ思へかし書物は反古腰張りにせよお点前についてはとりあえず私たちも入ったころは一生懸命筆記していました。 (略) ちゃんと書いたつもりが、そのときはわかっているので、往々にして飛ばしてしまうことがあります。 後で復習してみる…

趣味DO楽 裏千家 茶の湯と出会う4 薄茶を点てる(後)

なんだろう、顔なしでゆらゆらする手元のアップ映像ばっかりみてたら、サンダーバードを見ている気持ちになった。それはともかく。 茶筅通しや柄杓の扱いという割稽古をいままでになく丁寧に映像化している。 すごい。…なのに、次はいきなり茶を汲んでいた。…

利休道歌に学ぶ35 心の平穏

目にも見よ耳にもふれよ香を嗅ぎてことを問ひつつよく合点せよ初心者の間は他の人がしているお点前を見ていても何をやっているかがわかりません。 自分がやって初めて人のやっていることがわかるようになるわけです。 そうして、自分がやってみて人のよさが…

利休道歌に学ぶ34 茶筅ずり

茶を点てば茶筅に心よくつけて茶碗の底へ強くあたるな茶筅の扱いを教えております。よく濃茶を練りますと、練っているうちに恥かしくて茶筅が抜けないほど茶筅がゆがんでしまうことがあります。 (略) 茶筅あるあるかよ! 江岑の頃はしゃぶしゃぶで片手で濃茶…

利休道歌に学ぶ33 1→10→1

稽古とは一より習い十を知り十よりかへるもとのその一 (略) 大事な句だとは思うんだけど、利休百首が割と教える側の都合であることを考えると「思いあがんな、いろいろ教えたけど、まだまだおまえの実力は最初のままだから!」と言われている様な気がしてな…

利休道歌に学ぶ33 床

盆石をかざしり時の掛物に山水などはさしあひとしれ (略) 読んだままですね。 盆石は江戸時代中期以降の流行、という印象があります。 板床に葉茶壺茶入品々をかざらでかざる法もありけり (略) 「じゃぁその方法を書きなさいよ」と言いたくなります。 床の上…

利休道歌に学ぶ32 メリハリ

「強気は弱く軽く重かれ」の句と対な気のする二句。 なまるとは手つづき早く又おそくところどころのそろはぬをいふなまるというのは生ぬるいというような意味だと思います。 お点前の流れの中で、「手つづき早く又おそく」するなというのは、騒がしくお点前…

利休道歌に学ぶ31 わかちを知る

一点前点るうちには善悪と有無の心のわかちをも知るなかなか難しい教えですが、まずお茶を点ててお客さまに差し上げるという心が大事です。 (略) 昔、裏千家学園が研修所の時代に、(ざっくり略) (略) ちょっと余談になりましたが、とにかくお点前というもの…

趣味DO楽 裏千家 茶の湯と出会う3 薄茶を点てる(前)

茶の湯の目的を、お茶を介して亭主と客が心を通わす…みたいに語るのはいかがなものだろうか? お茶がないと心を通わせられんのかねキミィ、とか言われたら反論できませんよ? さて、今回は薄茶の点て方。それも前後編の前編か。 道具の運び出し。いきなり運…

利休道歌に学ぶ 心の置き所

右の手を扱ふ時はわが心左の方にあるとしるべし例えば、お点前で右手が働いているときに左手が遊んだままで膝に置いていたりします。 結局、働いていないほうの手にも心を置け、ということです。 使うほうの手に全身全霊をこめないで、使っていないほうの手…

利休道歌に学ぶ29 お茶の香気

風炉濃茶必ず釜に水さすと一筋に思ふ人はあやまり (略) 従って風炉の濃茶点前は、お茶の色香が失せているから、そういう意味で、水を一勺さして、温度を調整してお茶をおいしく差し上げることになります。 ところが、風炉というのは一年通してできますから、…

利休道歌に学ぶ28 釣舟と壺

床のかざり二首。 釣舟はくさりの長さ床により出船入船浮舟としれ (略) 高く据えると、お客さまが坐って拝見しますから、釣舟の底だけみることになります。 (略) 床によって鎖の長さが違う、というのはわかるんですけど、だったら対になる句で釣釜の鎖の長さ…

利休道歌に学ぶ27 花と不時

茶会の心得二首。 花見よりかへりの人に茶の湯せば花鳥の絵をも花も置くまじ (略) お茶では一般的に取り合わせの重複を避けていたします。 これはその通りだと思うんだけれど、 花を置かない場合何置くの? 客が花見帰りの茶の湯ってどんだけ機会があるの? …

利休道歌に学ぶ26 掛軸と釘

掛軸関連四首。 竹釘は皮目を上にうつぞかし皮目を下になすこともあり (略) 便宜的に掛軸にいれましたが、一般論かも。 句自体はどーでもいー内容かな。「あれでもいいけどこれでもいいよ」系の句が意外に多いよね、利休百首。 三つ釘は中の釘より両脇を二つ…

利休道歌に学ぶ25 花入と薄板

花入関係四首。 うす板は床框より十七目また十八十九目におけあいまいな感じですが、大体曲尺で八寸(約二十四センチ)ぐらいに花入の薄板を置くということです。 実際には床の奥行きや花入れの大小にもよっても違ってきますから、そのときの花がよく見えるよ…

趣味DO楽 裏千家 茶の湯と出会う2 客の作法

薄茶の客作法。まずはお菓子のいただき方。まず干菓子。菓子盆の回し方からなんだけど、重要な事が語られてないよ。 干菓子バリボリ音をさせていいの? 正客が食べ始めなかったらどうすんの? 次に主菓子。菓子取る → 食べるになっちゃってるんだけど、菓子…

利休道歌に学ぶ24 茶巾と帛紗

茶巾をば長み布はば一尺に横は五寸のかね尺としれ (略) かね尺としれ」「ということは、お茶のほうでは、寸法をはかるのに曲尺を用いなさいということです。 (略) 帛紗をば竪は九寸余よこ巾は八寸八分曲尺にせよ (略) 布の話だけれども、鯨尺でなく曲尺にせ…

利休道歌に学ぶ23 台目と水指

二畳台三畳台の水指はまづ九つ目に置くが法なり (略) 台目柱があるときは板が来たりしますから、客付から九つ目あいたぐらいのところに水指の右側が来るような感じで置けという意味だと思います。 (略) 最初、膝の前から水指の間の、つまり点前座の広さ方向…

利休道歌に学ぶ22 一本足

蓋置に三つ足あらば一つ足まへにつかふと心得ておけ (略) 三つ葉の場合は葉っぱの大きい方を上にすると、柄杓を蓋置に引く時は間が前になります。 (略) また三つ鳥居の場合、鳥居はくぐりますから二本柱を正面にして使うわけです。 (略) ですから蓋置そのも…

利休道歌に学ぶ21 炭手前

炉の内は炭斗瓢柄の火箸 陶器香合ねり香としれ (略) すがすがしいくらい実用的な句。「通勤にブドウレンコン」ぐらい実用的。 いにしへは名物などの香合へ直にたきもの入れぬとぞきく (略) 形物香合などに著明なものもありますが、基本的には香合には名物が…

利休道歌に学ぶ20 照明

夜咄/暁はやったことないので参考になります。 暁は数寄屋のうちも行灯に夜会などには短檠を置け (略) 夜咄は短檠を置いて、茶事の間中、短檠はずっと置いたままです。ところが、暁茶事は途中で灯を消しますので、短檠を置くのは危険を伴います。 (略) 短檠…

趣味DO楽 裏千家 茶の湯と出会う1 今日庵を尋ねる

さて8回シリーズの今回は、7回掛けていろんな事を学んで最終回に茶事をやるよって、少しお年を召しはじめたお家元談。お点前を延々映すシリーズをやっても、NHKさんは肝心な所をスルーするので、こういう構成の方がいいですね。 初回は今日庵訪問。たかだか4…

利休道歌に学ぶ19 名物茶碗

名物の茶碗出でたる茶の湯には少し心得かはるとぞ知れ名物などの大変貴重な茶碗を拝見するような場合には、両ひじを畳につけるぐらい低い位置で扱う心得が必要です。 (略) え、そんだけ? まず、元の句が「少し心得変わりますよー」という、ほぼ無意味なのが…

利休道歌に学ぶ18 羽箒

羽箒は風炉に右羽よ炉の時は左羽をば使ふとぞしる炭手前のときの羽箒は、風炉には右羽を、炉には左羽を使いなさいという教えですが、一概にこうとばかりは言えません。 (略) 羽箒は火箸の置く方を狭くします。 (略) ところがこれは逆勝手になったら反対にな…

利休道歌に学ぶ17 掛け物

掛け物二首。 床にまた和歌の類をば掛るなら外に歌書を荘らぬと知れ(略) まぁそりゃそうですね。待ち合いに掛け物を掛ける、という習慣がいつから発生したのか気になるところではあります。 外題あるものを余所にて見るときは先づ外題をば見せてけよ(略) こ…

利休道歌に学ぶ16 秘事

茶を振るは手先をふると思ふなよ臂よりふれよそれが秘事なり (略) 内容的には異存ありません。昨日の「柄杓のねぢは肱よりぞする」とペアにして、ヒジシリーズという風に言えなくもない。問題は別のこと。「ヒジよりふれよそれがヒジなり」ドヤァ…って感じの…

利休道歌に学ぶ15 柄杓

柄杓関連四首。 湯を汲むは柄杓に心つきの輪のそこねぬように覚悟してくむお湯を汲むときに、柄杓の「月の輪」がゆるんだりしないように静かに入れなさいということです。 (略) 「心をつけ/月の輪の」と珍しく技巧的な句なのに、内容が「柄杓は乱暴にあつか…