2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「ふじつえ」

12月の展覧会

秋の展示シーズンも終り際。 12月のリストだと、やっぱ前田土佐守家資料館が気になるな〜。 東京 期間 タイトル 備考 三井記念美術館 12/5-2/7 ZESHIN・江戸最後の名匠 五島美術館 12/5-2/14 茶道具取り合せ展 畠山記念館 -12/20 戦国武将と茶の湯 信長秀吉…

「がんこう」

茶室掃除の最大の敵は、毛である。頭髪、陰毛、眉毛にまつげ。目を皿にし、必死に粘着ローラーで陰毛を取る姿は、彼女を初めて家に招く男の子の姿と全然変わらない。固い毛が畳の目に入り込むと、箒で掃いた程度ではなかなか取れない。粘着ローラー(含むガム…

「からにしき」

後楽園

昼休み。たまに後楽園で過ごす。もちろん、小石川後楽園の方だ。残念ながら景色を見ながら野点、という訳にはいかない。熱湯が手に入らない職場だから。だからお弁当持ってベンチに座り、まったり。さすがに昼の後楽園は人影まばらでのんびりする。…といいた…

「てるやま」

秘伝2

自流派秘伝書の、茶事の亭主側マニュアル。一応大意を掴める程度には読み通せた。実際問題目新しい事ってのは本当に少ない。・他流と違い、うちの流派では亭主は盃事しない。 ・酒や肴が余っている時に追加出すの厳禁な。この程度だった。 盃事ってのは、千…

「つきのかげ」

秘伝

自分の流儀の秘伝書、というのを読んでいて感じる事。ほら、秘伝書っつーと、白土三平ノリですんごく重要な事が書いてある、とか、上級者にのみ許されたそれを読めば、最上級者の仲間入り。…そういうイメージがある。表紙には「他見他言無用の事」とかいかめ…

「きまもり」

お点前の精度

昔の茶道は、多分、簡単だったんではないか?と考えている。特に、大名茶。だって、大名茶人が延々とお茶を習うなんて考えられないし。適当に学んで、適当にこなしていたんではないか。難しい点前は茶堂にやらせるだろうし。そこ手首の角度が違う、とか、そ…

「ともあり えんぽうよりきたる」

掃除

旧友にプチお茶事を実施。 極めて個人的な方向の趣向だったんで、内容は書かない。ただ、お点前を簡単に済まそうと薄茶にしてみたら、お詰めの妻の分と、お正客から勧められた自服分で、三服点て逆に時間がかかってしまった。素直に濃茶合服にすればよかった…

「たけほうき」

準備

お茶事は、準備するのが一番楽しい。こんなものを掛けてみようか。 こんなものを出してみようか。 どんな茶話をしようか。簡易な、ちょっとお茶事と言えない様なお茶でも、その楽しさは変わらない。その楽しさは、来客の嬉しさでもある。 …しかし、このお掃…

「やまにしき」

うまい酒

いつのまにやら、かなりの日本酒好きである。有名どころでは「出羽櫻」「まんさくの花」「くどき上手」とか、うンまい。でも、最近の地酒の華やかな世界は、茶事で出すお酒には向いていないかもしれない。佐々木三味さんあたりの本を読むと、「菊正宗」「白…

「あすかがわ」

かぶる話

「さざんか」「寒牡丹」。茶杓の銘に花や草木の名前を使う例がある。んでも、床には花がある筈なんだよね。同じ花は論外。違う花でも、花という存在がかぶっちゃうよね。詩的でないなぁとか思ってちょっと引いちゃう。あ、そういう意味では禅語由来の茶杓の…

「ひさめ」マジでひさめ。

ロハス

LOHAS(ロハス、ローハス)とはLifestyles Of Health And Sustainability (健康と持続可能性の(あるいはこれを重視する)ライフスタイル)の略。健康や環境問題に関心の高い人々のライフスタイルを営利活動に結びつけるために生み出されたマーケティング用…

「みやまじ」

草庵茶室の美学

「そしてよのなかを こむずかしく ひねくれてひねくれて 考える力!」─“ライヤー教授の午後”より。 古田紹欽/淡交社/1990年。でも初版は1967年。やっぱさ、易しい事を難しく、難しい事をより難しく解説してはいけないと思う。 露地とは仏教用語であり、サン…

「まきのは」

主要茶道古典資料

私の考える主要な古典茶書と、その収録された本をリストしてみた。 収録された本、ってのはとりあえず戦後出版再販されたもの前提で。 収録不明、ってのは私がどこに収録されているか知らない奴。どこにも収録されていないものなのかも。 書名 作者 収録 所…

「たつたがわ」

岡倉天心の罪

松浦素「茶道の心」では、舞踊と比較してこう言っている。 ところが茶道の方は点前をいたしますが、これは決して人に、客に見せるものではありません。 全く同感である。 私は思う。岡倉天心は、この件に関して断罪されねばならないだろう。もちろん、「茶の…

「ちとせ」

おいしい茶

どこの国でも客に対しては自分に可能な最高の味を出してこそ、客をもてなす最良の方法だからであります。 松浦素「茶道の心」では、お茶の味が大事である、という事が結構分量を割いて書いてある。 イギリスでは別に紅茶を入れるのに、一定の形式によるにし…