2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「せきのゆき」

2月の展覧会

来月は趣味悠々。水曜「茶の湯 表千家 一期一会」2/3〜3/24まで。え?長! 東京 期間 タイトル 備考 三井記念美術館 -2/7 ZESHIN・江戸最後の名匠 三井記念美術館 2/16-4/4 三井家のおひなさま 茶道具有 五島美術館 -2/14 茶道具取り合せ展 出光美術館 -3/22…

「かわべかんげつ」

じゃわさらさ

無茶法師/學藝書院/1936年。川喜田半泥子の、昭和2年7月24日から9月26日の南方旅行。その旅先から6回に分けて送った通信とスケッチをまとめたもの。半泥子のユルいスケッチも収録。実はあんまりお茶の話は出て来ない。ブノンペンにて: 丁度王様の即位何年と…

「かいまき」

茶道講義録 第一篇「柄杓の扱い様」より。一昨年、以下のエントリで、「猫ってなんだろう」と思っていた。http://d.hatena.ne.jp/plusminusx3/20081010答えは仙樵さんが教えてくれた。茶碗に入れた茶を茶杓で押し潰してはイケナイ、という話で: 丸薬になつ…

「はつごよみ」…1月末だともう遅いな

?柄杓

茶道講義録 第一篇「柄杓の扱い様」より。 油柄杓と云ふことあり。湯を半杓茶碗に入れて、殘りの湯を釜へ返す時、或は湯返へしと云つて棚物などの時湯をくみ上げて、再び釜の中へ湯を返へす時、又は水指より釜へ水を入れる時などは、必ず釜の口から柄杓の合…

「ぎんちく」

茶道講義録第一篇

田中仙樵/大日本茶道學会/1950年。仙樵さんは「理想の茶を追い求めた」のか「裏千家の技法を勝手に公開したかった」のか単に「自分が家元になってみたかった」のか良く判らなかった。この本を読むと、ちょっと言わんとする所が判ったり。 即ち遊藝としての手…

「うそかえ」

白靴下

稽古の時、洋服で行って、教室で白靴下に履き替える。 これは、着物で行った場合の白足袋履き替えの代用である。いい年こいたおっさんとしては白靴下は結構恥ずかしい。 外ではちょっと履けない。 教室を出る時に履き戻す。しっとりしてると嫌な感じ。つまり…

「たまのえだ」

へうげもの第10集

第9集で利休が賜死。 本巻から織部中心の物語。はっきり言うと、利休がいなくなった事で物語に入っていた背骨がすっかり抜けて、非常に断片的なエピソードの羅列になってしまった。「利休の業と破滅」が、この物語のストーリーラインを形成していたんだな、…

「せんねんみどり」

わすれもの

稽古場には落し物入れがあって、いろいろな落し物が入っている。扇子が一杯。ベルト。筆記具。いかにもなラインナップ。 今の所、私はお稽古場に落し物をした事は無い。 それはいいのだが、忘れ物は良くしてしまう。お稽古へ持って行く道具は決まっているの…

「ひかげ」

ファッショナブル

着物というのは、下着、ウソツキ、長着、羽織とすんごい重ね着である。冬でも汗かき兼ねない。実はインバネスかっこいいな、とか思うんだが、この真冬でもコート全然必要無いんだよね。 でもこの季節、おててだけは寒い。お茶のお稽古に着物を着て行く機会が…

「かがみびらき」

侘び茶

和泉草「三十六、侘の格、十六ヶ条」より。侘び茶関連の注意事項がいろいろならんでいるのだが; 一、客俄ニ多クナリ、座敷詰リタラバ、床ヘ片膝上テモ不苦ト利休云シ也 なんてのがあったりする。いくらなんでもそりゃないんじゃないの? ま、こんなのばっか…

「たけかわ」

躙口

和泉草「二、数寄屋ヘ入様、並座中ニ道具飾有ル時ノ仕舞、三ヶ条」より。 一、座敷クグリ入時、座中ヲ見テ床ニ心ヲ付、クグリヘ首ヲ入、片手片膝ヲ入レ横入スル物也。 ウツムキ入ニテ両膝一座ニ入レバ、鴨居ニテ背中打モノ也。(後略) 躙口への上がり方、この…

「あいおい」

口切の時期

和泉草「口切ノ時分知リ並香ヲ焚キ雪霜ヲ中立トシ茶湯七ケ条」より。 一、口切ノ時分考ヘ知ルハ、二霜三霜降テ後吉。霜次前ニ壷ノ口切ハ茶挽也。 口切の時期と云えば『柚子の色づく頃』なものだと思っていたのだが、この説だとどっちかってーと冬の行事じゃ…

「ちゃんめろ」

濃茶の濃度

和泉草「濃茶ノ立様同呑様四ケ条」より、茶筅の振り方。 一、茶筅ニテ振ル時、廻リニ茶ノツカヌ様ニ、固リ振リホドク様ニ、底ニ固リ残ラヌ様ニ、イキノ失ヌ様ニ、泡ノ消ル様ニ、余リ久シク振ラヌ様ニ、手先ニテ忙シク振ルベカラズ、肩ニテ静ニ振ルベシ。 こ…

「しょしん」

茶狂い

和泉草「別儀ノ発端」より、筆屋の逸話。 一、京誓願寺ノ北ニ筆屋有テ侘數寄也。 有時珠光松本志野道庭此四人招請シテ、茶ヲ立シ也。 此茶勝レテ吉、イカニト問フ。筆屋別儀ニシタルト云。子細ヲ問フ。 朱ノ盤ノ上ニ無上一袋ヲ移シ、細箸ヲ以テ能ク茶ヲ撰ン…

「どんどやき」

茶道秘伝和泉草

本庄宗泉 訳/浪速社/1965年。貞享4年(1687年)奥付の石州流の藤林宗源の書いた茶書を現代語訳したもの…なんだけど、完訳ではない。一巻は「一、台子座敷飾*1様」から「四十四、長板五ヶ条色々」までの44章。 二巻は「一、高位高官之御茶湯飾御座敷庭御料理等…