2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

宮の鳩

深川伊勢屋。 ういろう生地をひきちぎる様に整形しぼんやり青に染めて羽を形成。 目の位置に胡麻。 目と羽の中間にごく薄く焼け火箸の跡があるのだが意味不明。

11月の展覧会

段々と秋の展示が終りはじめる11月。 いろいろ行かねば。特に徳川。 東京 期間 タイトル 備考 高島屋日本橋店 -11/4 江戸・東京の茶の湯展 三井記念美術館 -11/30 茶人のまなざし 森川如春庵の世界 畠山記念館 -12/14 数寄者 益田鈍翁 心づくしの茶人 泉屋博…

亥の子

江戸風御菓子司長門。求肥餅黒胡麻まぶし。ふつー。

松平定信

松平定信。ひとことで言うと、有能な変態である。彼の茶道は"道具買うなど馬鹿、家にあるもんでやれ"的ストイック茶道である。実は白河藩松平家は代々遠州流だったのだが「遠州流は奢侈に流れている」として自ら茶書を執筆。「お家流」を興した。それだけで…

初霜

金沢村上のページより↓。 紫色のたこのまくらの様な菓子。去年は11月の菓子だった。金沢村上のキモサに開眼した一個だ。

嫡流と養子

小堀遠州の嫡流は七世小堀正方の時代に途絶えている。正方の世代の養子関係、球撞きである。正峯が自分は親戚から養子を貰ってまで息子二人を親戚に養子に出した理由は不明。でも後に正方が生まれたのでそっちを嫡子に変更した。正方の兄たちが養子に行った…

園の菊

鶴屋吉信。丸めた求肥餅にクリーム色のそぼろ状のものをまぶし、甘納豆一個置いたもの。このそぼろ、製法が判らん。村雨ではなさそうだ。カステラをほぐしたものの様に思える。もしかすると浮島をほぐしたのだろうか?

伏見騒動

小堀遠州の嫡流としての遠州流は七世小堀正方の時代に途絶えている。原因は伏見奉行としての多額の公金横領による改易。これを伏見騒動という。田沼政権下の時流にのって公金乱費していたら、時代が変わってしまったのである。裁いたのは「茶道訓・茶事掟」…

東陽坊

茶室や長次郎の楽茶碗に名を残す東陽坊とは、真如堂東陽坊の初代、宗珍長盛の事である。東陽坊は利休の弟子で、大服の薄茶で廻し飲みをした人として知られる。この長盛に関し、明智光秀の家臣、斎藤利三の子*1、という異説がある。多分東陽坊が斎藤利三の首…

江戸・東京の茶の湯展

このタイトルで、ポスターにたくさんの流派の名前がずらっと並んでいると、いろんな流派の展示が見れるのか、と思うんだけど、実際にはほぼ遠州、宗偏、江戸千家。遠州流の展示は「小堀遠州美の出会い展」の方が良かったし、江戸千家の展示は江戸東京博物館…

山路

塩瀬のページより↓。 昨年10月にも食べた山路。今年も写真は使い廻し。

風炉

もっとちゃんとした風炉が欲しいな。…とかこんな時期に思ってしまった。考えてみると、お点前の練習は空点前が多いので、電熱器に火を入れて使うのは月イチ程度に過ぎない。しかも電熱器の火力の弱さに悩んでいる。それほどまでに頻度がないのなら、電熱器を…

栗茶巾

江戸風御菓子司長門。 こし餡包みの白餡を茶巾絞りし、栗の甘露煮を貼って寒天で止めたもの。 たまには細工のない菓子が食いたくなっちゃったので。

大寄せの挨拶

「本日はおめでとうございます」大寄せでの正客の挨拶。その定番だ。淡交テキスト「亭主の学び・客の習い」にも大寄せではこんな風に言っとけ、と書いてあったので、多分、これ主流の挨拶なんだろう。 でもこの挨拶、いったいどういう意味なんだ?ぶっちゃけ…

山茶花

金沢村上。紅白ぼかしの練切を丸めてダーツを寄せ、花弁を形成。指先でひだを寄せるだけでこんなにきれいにできるのか。すげぇな。

最上の命医

橋口たかし。少年サンデー連載。茶室のシーンが面白かったので引用し検証する。別のコマで、客の背後に床があるのが描かれていたので、間取りはこんな感じかな?細長い12畳の広間。この細長さは斬新だ。八畳の茶室の前後に二畳ずつ追加した形式。しかも広間…

銀杏

築地ちとせ。求肥円形に伸ばして四つ折。そこまでは良くあるけどイクラみたいな求肥の粒二つ。これは何のつもりなのだろう?

五郎棗

三井記念美術館 森川如春庵の世界。乙御前の茶碗に平瀬家が付けてくれた天下一の五郎棗が展示されていた。あれ?…なんで平瀬家はオマケをつけてくれたんだろう?平瀬家は、左前になったので第二回の売り立てを行った筈。この五郎棗だって競りに出せばそれな…

紅葉

築地ちとせ。型押しかな?と思いきや、手型整形に箆押しで葉のぎざぎざと葉脈。

三井記念美術館 森川如春庵の世界

「ん、モゥ!この、あ・ま・え・ん・ぼ、さん(はーと)」そんな鈍翁と森川如春庵のラブラブ世界。…あてられました。10代で光悦茶碗二個持つってのは何よ?一生働かないで茶人してたとはなんたるダメ人間よ?…マジ羨ましいわ。やっかみはさておき、その光悦茶…

侘び道具

私の作る道具を見て頂くと大体判ると思うのだが、私の趣味はカワイイ系であって、あまり侘びていない。私が「侘び数寄を目指している」とうそぶいているのも、山上宗二の分類で侘び数寄にしかなれないという諧謔にすぎないので、趣味として侘びている必要は…

螺鈿蒔絵クリオネちらし中棗

自作中棗に白貝と蒔絵のクリオネを散らしてみた。甲には白貝と蒔絵で一匹ずつ。胴はこんな感じ。甲の見込み。パカッと開ければバッカルコーン紋。 棗を乾漆で作る。 厚い白貝をクリオネの形に切り抜く。 棗をクリオネの形に削る(粉が飛んで全身かぶれる) 棗…

ハロウィン

翠江堂のページより↓。 薯蕷饅頭。可愛い…のか?

塗り蓋の急須水指

急須水指の共蓋が使いづらいので塗り蓋を作った。共蓋はぶ厚過ぎて使いにくかったらだ。 この蓋は、蓋とつまみを別々に電動ろくろでひいて、くっつけて漆で塗ったもの。つまみはよくある半円の弧ではなくはじき状。急須の蓋だから。いや、あの半円つまみ、ト…

栗山路

榮太樓總本鋪のページより↓。 2色片身替のきんとんに栗のせたもの。この時期多い栗のきんとん(Not くりきんとん)はタクアン千切りにしかみえない。

不立文字

バカ墨跡「ふりゅうもんじ」今まで悪ふざけで駄洒落みたいなのを書いて練習茶室に飾っていたが、今回ははじめてちゃんとした禅の用語デス。悪ふざけは悪ふざけなんですが。不立文字。それは禅の根本をなす重要な教え。でも墨跡として床に飾られる事はあまり…

一客一亭

私が一番最初にやった茶事のメニュー。 向付 クエハタ 昆布〆 汁 桜の塩漬入白玉 麦味噌 煮物 根菜3種と厚揚 焼物 石鯛 幽庵焼 箸洗 茗荷 八寸 蛤の時雨煮 牛旁の山椒煮 香物 茄子 普段の晩ご飯よりオジサンちょっとがんばっちゃったよ!程度の趣向の無い和…

木守

江戸風御菓子司長門。求肥餅による柿。ヘタは練切。求肥餅はわざと気泡を含ませて干柿的な肌にしてある。木守は柿の木に一個だけ実を残しておき、「来年もなります様に」と願う風習であり、その実のこと。そういう菓子銘のものを食べるのはなんとなくはばか…

最初の茶事

考えてみると、私は稽古開始より前に茶事をしていたのだった。お茶に興味が湧きはじめたころ、点前は知らないけど妻に茶事をしてあげようと思った。そこが私の茶道実践の最初だったのだ。私は男としてはそれなりに料理ができる方だと思う。なので裏千家の茶…

榮太樓總本鋪のページより↓。ぼかし練切を型押しし、2箇所だけ鋏で起こしている。超々略式のはさみ菊。「2箇所だけはさみ菊を楽しんでください」的な気配りは貧しさを強調する気がする。