2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

7月の展覧会

夏枯れ開始。畠山は行くとして、あとは…出光門司? 東京近郊 期間 タイトル 備考 畠山記念館 7/28-9/17 ふしぎ発見!茶道具と銘をめぐる物語 根津美術館 -7/16 中世人の花会と茶会 中部〜北陸 サンリツ服部美術館 -7/28 中国陶磁の一千年 大陸を彩った器の美…

茶道名数事典12 六目畳

六目畳 ろくめだたみ畳の敷き方の一。四畳半の広さに台目畳六枚を同じ方向に向けて敷き込む。 六枚の台目畳で六目畳という。 茶室にはあまり用いられない。 台目畳の大きさは0.75畳。 0.75畳×6枚=4.5畳。 つじつまは合う。…こーゆー感じだろうか? でも「茶…

茶道名数事典11 四つ椀

四つ椀 よつわん懐石道具。元来は飯椀・汁椀・楪子・豆子の四椀をさすが、楪子はのちに平椀ともいう。現在では煮物を入れる椀が平椀にあたり、豆子は吸物椀にしている。 飯椀と汁椀に平椀と小吸物椀が加われば、懐石で漆器でなくてはならない椀が全てそろう…

趣味DO楽茶の湯表千家もてなしのために4 薄茶を点てる

趣味DO楽。オープニングのCGの安っぽさと、音楽のワウフラッターみたいなのが気になる。 帛紗を捌く。帛紗を取る、捌く、棗清める、帛紗捌き直す、茶杓を清める、というプロセスをちゃんと映像で見せてくれるのは、とても珍しい。 趣味悠々の頃から、見たい…

茶道名数事典10 天下の三舟

天下の三舟 てんかのさんしゆう淡路屋舟・針屋舟・松本舟の三花入をいう。いずれも大名物、砂張三日月形釣舟花 入で、所持者の名を冠して世に喧伝されたもの。これにひらたぶね・茜屋舟を加えて五舟という。 ひらたぶねは変換できんかった。さて。淡路屋舟は…

茶道名数事典9 三不点

三不点 さんふてん大徳寺第百五十六世住持江月宗玩が小堀遠州に茶杓の箱に書いて贈った語で、「天不晴不点、湯不老不点、不得其人不点」とある。その茶杓は『演習蔵帳』に記録されている。 「天晴れざれば点てず、湯老いざれば点てず、その人を得ざれば点て…

茶道名数事典8 三の汁

三の汁 さんのしる三の膳につけられる汁物で、本汁が味噌仕立ての濃いもの、二の汁が清しの軽いものが用いられるのに対し、三の汁は味噌の薄いものが用いられることが多く、糠味噌汁などが出された。 糠味噌汁! 糠味噌を湯に溶く、のか?すげーな…。 調べて…

趣味DO楽茶の湯表千家もてなしのために3 炭点前の魅力

今回のテーマは炭点前。まずは、流派の違いを楽しむ。でも結局気になったのは炭点前の手順ではなかったり。むしろ拝見の前に回り始めた火。炭点前の最中に、あんなに下火が回るもんなんだろうか?すっごいゆっくりした炭点前なん? で話変わって炭作り。「能…

茶道名数事典7 三宗匠

三宗匠 さんそうしょう三人の茶の湯の宗匠を称していうが、組み合わせはまちまちである。 (1)今井宗久・今井宗薫・千利休 (2)千利休・古田織部・小堀遠州 (3)今井宗久・津田宗及・千利休 (4)古田織部・佐久間真勝・小堀遠州。 本命は(2)、対抗は(3)。(1)と(4…

茶道名数事典6 三肩衝

三肩衝 さんかたつき松本肩衝(松屋肩衝)・投頭巾・楢柴肩衝(博多肩衝)の三茶入をいう。 ともに大名物、漢作唐物肩衝茶入で、天下に喧伝されたが、投頭巾・楢柴肩衝は明暦の大火で消失、行方不明となり、松屋肩衝のみが現存する。 このラインナップは初めて。…

茶道名数事典5 三音

三音 さんおん釜の蓋を切る音・茶筅通しの音・茶杓で茶碗の縁を打つ音、あるいは釜の湯の煮える音・湯水を汲み入れる音・残りを釜に返す音をいう。 この三音のほかは音を立てないのが茶席の心得とされる。 また別に、釜の湯の煮える音・襖を閉じる音・蹲踞の…

茶道名数事典4 後入り三杯

後入り三杯 あといりさんぱい宴席におくれて来た人に、罰として続けて酒を三杯飲ませること。 別に駆け付け三杯、遅れ三杯、今入り三杯ともいう。 平安時代の酒宴遅参の罰則として、盃が「五巡後到着者可行三盃、七巡後到着者可行五盃」(西宮記)とあり、そこ…

根津美術館 中世人の花会と茶会

ここでいう中世人、というのは、室町の初期茶人を指す、みたい。 なのでこの展示、初期茶道っぽい道具が多い。唐物の青磁や胡銅とか。 かなりもやっとしたタイトルだが、その通りもやっとした内容かも。 青磁筒花生 大内筒。掛け花生にする為の穴が空いてい…

茶道名数事典3 香の物一切は人を切る三切は身を切る

香の物一切は人を切る三切は身を切る こうのものひときれはひとをきるみきれはみをきる食膳の香の物の付け方の諺。語呂の上から一切は人を切る、三切は身を切るに通じるので、不吉なことを嫌って、食膳の香の物の一切、三切はつけないようにという諺ができた…

茶道名数事典2 一番石

一番石 いちばんいし茶庭の飛石の名称の一。 躙り口前の役石の一。 この石の上でかがんで席中をうかがう踏石をいい、足掛石ともいう。 次の石が二番石(落石)となり、三番石(乗石)となっていく。 別に躙りの直下の石の事を知らなかったわけではない。靴脱ぐあ…

茶道名数事典

淡交社/1985年。茶道用語の、数字の入っているものをまとめた事典。 一井戸二楽三唐津 いちいどにらくさんからつ茶人が永年の経験により、茶を喫するに好適な茶碗を品定めして、その順位を示した言葉。 (後略) 一楽二萩三唐津の言葉もある。 こういう奴。で…

マテ茶

木下桂風の「喫茶の世界」にこうある。 マテ茶エルパ・マテは南アメリカの東南に位する地帯に産するが、マテ茶の地位は、アメリカ合衆国におけるコーヒー、イギリス全域における紅茶と同じであって、普通一般的な喫茶である。 (中略) さらに異った現象として…

細川護貞座談2 官窯の美、民窯の美

細川護貞も陶芸をしていて個展もしていた。 …息子さんは父上の道をなぞっているのね。 おもしろいことがありましてね、私が焼き物を作って展覧会をしたことがある。 そのとき浜田庄司さんがみえて非常に熱心に見て行かれ、帰りがけに「非常にいい、今後も一…

趣味DO楽 茶の湯表千家 もてなしのために2 初めての茶室

今回は茶室の入り方について。 まずは茶室に持っていくものの紹介。扇子。あれ?それだけ?出帛紗とか、懐紙とかいらないの?マジ? 持ち込んではいけないものの紹介。腕時計とか。化粧に関してもなんかコメント欲しかったね。 んで点前座の拝見方法…はスル…

細川護貞座談

細川護貞/中央公論社/1986年。細川護貞の語る芸術論(とかいろいろ)。家系/政治/経済いろいろと地位の高い人は、関係各所への配慮をしないで生きていける。 そういう人ならではのぶっちゃけ話が面白い。 おもしろいのは幽斎が古今伝授を受けた、その前に近衛…

茶碗談義5 名碗の識得

茶碗の味。即ち茶碗の美しさ、善さ、趣きを理解し樂む事を一般には鑑照とか觀賞とか云ふが、之等の言葉は其眞諦に觸れて居ないと思ふ。 (略) すなわち茶碗の味は視る計りでなく、觸れて知る事も多く、之を使つて茶を喫むで見て覺る所もある。 (略) 茶碗は美…

茶碗談義4 楽茶碗の形状

この本の茶碗の形状の説明なのだが…: 此茶碗の口造りに變化を與ふるものに「五岳」がある。 (中略) 樂茶碗に於ても之が明瞭に造り出されたのは、少くも一入以後であつて、末になる程形式化して居る。 此外に釉薬による景色が附加される事がある。全く装飾的…

茶碗談義3 茶碗の地位

かるが故に茶碗は茶生活の實體だと云へるかも知れぬ。 然るに古來茶席に於ける調度としては、茶碗よりも茶入を以て第一位に置いて居る。 それは大名物として選擇された茶入の數が、遙かに茶碗を凌駕するのでも知られる。 之は主として茶入と茶碗の、茶に於け…

茶碗談義2 茶碗の産地

我が茶碗が支那朝鮮の寫し物に堕するのは當然であるかも知れぬ。 然し此所に新方式を開拓したのが仁清で、之に従つたものが乾山である。 朝鮮から出てゝ、全く新しい日本茶碗を造り上げたものは樂茶碗である。 樂は茶碗發達の最高峯でなければならぬ。 樂燒…

茶碗談義

奥田誠一/創藝社/1947年。東洋陶磁研究所の奥田誠一が戦後書いた茶碗の研究書。 君臺觀左右帳記は「茶碗のもの」と、然らざるものと區別して居る。 一、茶椀物之事。 青磁とはあをきちやわんの名物也 白磁とはしろきちやわんの名物也 (中略) とあつて別項に…

趣味DO楽 茶の湯表千家 もてなしのために1 利休の心を受けつぐ茶

表千家の家元さん、動いている映像初めて見た気がする。…テレビ慣れしてないみたいにえらくカチコチ?ぷよぷよだけど。 貫名宗匠について若手アナががんばる、とゆー、いつものフォーマット。 ちょっと飽きたかな。昔は山本一力とかで、コメントがもっと面白…

初めての茶事6 はじめての客の心得

はじめての茶事の客への心得集がついているが、その項目をまとめてみた。 客は訪問の時間に遅れない 指輪などをつけたままにしない お酒を飲みすぎない 汁は二杯まで、料理は残さない 手付き鉢の手の部分は持たない 招待状には、すぐ返事を出す。 恥をかくま…

初めての茶事6 着物と美しい身のこなし

せっかくの晴れ舞台、いい着物を期待のはやまやまですが、初めての亭主の場合には、あえて高価な着物は避けたほうが賢明です。 立ったり座ったり、慣れないがゆえにあちこちと移動したり、亭主はとにかく動きが激しいものと心してください。 そんなとき、上…

初めての茶事5 茶事を盛り上げるための会話を

ところが、この会話にも注意すべき点があります。それは、懐石や道具についての解説が、仕方によっては自分の努力や道具の価値をひけらかしているようにも聞こえ、“自慢茶事”になってしまう可能性を秘めていることです。 道具に対する自慢まったく無しにお茶…

初めての茶事4 亭主はキリキリしない

タイトルだけで十分な気もするが…。 気持ちばかりが先に立ち、亭主がキリキリしていたのでは、それが招待客にも伝わって、ムードを損なう可能性もあります。 引用だけでも十分な気もするが…あるよね。そういう事。ハリキリ過ぎると。 失敗など気にせず、亭主…