2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

小倉山

塩瀬のページより↓。鹿の子に栗と求肥餅のっけただけ。

10月の展覧会

九月はワケありで美術館に行けなかった。バックオーダーが増えているところに十月は更に展覧会が! 大変だこりゃ。 東京 期間 タイトル 備考 三井記念美術館 10/4-11/30 茶人のまなざし 森川如春庵の世界 五島美術館 -10/19 秋の優品展 絵画・墨跡と李朝の陶…

良寛

茶道全集を読んでいて、良寛のエピソードを知った。内容の割に文章が長いので要約する。 茶席で暇だった良寛は、鼻くそをほじって丸めていた。 お茶が自分の前に回って来たので、じゃまな丸薬を右側に捨てようとした。 右側の客はじろりと睨んでブロックした…

白菊

ミリヲタなので、鵬雲斎の戦争について調べている。特攻隊でペアになった西村晃と二人だけ生き残った、という話をだ。特攻隊と言うと、ゼロ戦に乗ってすんごい勢いで突っ込んで行くイメージだが、鵬雲斎の徳島白菊隊は、練習機の一種である白菊に250Kg爆弾2…

すすき野

塩瀬のページより↓ 求肥餅にすすきの焼き印し、ちょっと抹茶で緑を掛けたもの。ま、そんだけといえばそんだけだ。

掃除

お稽古の日の大事な心得をもう一つ。稽古開始時間より前行く事。誰よりも早い時間に教室に入り、畳を拭く。しばらく掃除していると大先輩が来て、水屋仕事を開始する。 そして先生方がやってきて、後輩達と、先輩方がやってくる。 最初、教室に参加した頃は…

松茸

水天宮際 寿堂。この店の細工は独特で面白い。普通、松茸の上生は傘の閉じた松茸である。 この店はそれも作っているが、その他に「傘の開いた松茸」まで作っている。傘の裏の襞は千枚通し状のもので刻んである。御丁寧にも傘の所々に割れがある。細工をしっ…

いばりとおつり

今日はちょっぴり尾篭なお話。いくつかの武家の流派では膝上、というか正座した腿の上で帛紗を片手でさばく。捌いた帛紗を畳に置くより、膝上の方が清浄である。という思想に基づくものだ。男の点前において、着物と袴の世界ではこれは割と正しい。ただし現…

着せ綿

浦和花見。箆もの30筋の菊に、白いきんとんの綿と緑羊羹の葉を載せたもの。じっくり見ると葉の乗る部分の箆筋は少し手抜きしてあるなー。

習える事、習えない事

俺のこの先はどうなるんだろう?やっぱり気になるので今のカルチャーのお教室で習えそうな事を整理してみる。 薄茶や濃茶の各種お点前 簡単な水屋仕事と道具の扱い 先生の講話から断片的に学べる茶道知識 諸先輩方がしている事が私の数年後のカリキュラムの…

ハワイ碗

小棗と折茶杓と茶筅という最小セットを持ってって、現地で茶碗買って、お茶にしようと思っていた。なにせ旅先に和菓子屋「Two Ladies Kitchen」があるという情報があったから。http://merrie-monamona.blog.mo-hawaii.com/2008-04-16.html?y=2007&m=11 http:…

初秋

塩瀬のページより↓ こし餡をうす緑の練切で巻いて赤とんぼの羊羹を載せたもの。 写真ではこし餡とうす緑の練切を重ねてロールケーキの様に「のの字」に巻き込んでいるが、現物は単に緑を巻き付けただけである。ウソツキ。 「赤とんぼのっけたんだから秋を感…

小棗をぞんざいに買う

この前の旅に出るにあたり、一応抹茶を持参した。海外旅行の場合、紛失とかの可能性もあって自作の棗はもったい無い。抹茶の缶を持っていく方がもちろん安上がりだが、金属の缶は空港で面倒だ。だから、プラスチックの中蓋付き小棗を買いに行った。なくして…

“しくみ”で解く茶室

竹内亨。茶室の基本的な話と、個別の茶室のお話。 茶室の基本的な話は他でも得られるが、個別の茶室のお話が貴重。待庵では、燕庵では、今日庵ではどう座るのか、という茶室別の座法の話。 それらの茶室での亭主と客の視線。各茶室構造に秘められた趣向。点…

躙り降りる

茶室の話づいているので、今日は躙口の話。茶室はいくつか入った事が有るんだけど、躙口を使った事は一回しかない。 今年のGWに楽美術館「手に触れる楽茶碗鑑賞会」で茶室に招き入れられた時だけ。でも、躙口から入り、道具組拝見のあと別の座敷に移動して楽…

秋色

江戸風御菓子司長門。緑と黄色の2色羊羹。抹茶&栗だと思って食べたら抹茶&ゆずだった。 おいしかったけど、柑橘とお茶って相性悪いよね。本当は。

キャンピングカー

狭くて低くて小さくて、しかし湯沸し機能を持つ独立した趣味的空間。キャンピングカーは茶室に似ている。調べるとかなりいい感じに和室にしたキャンピングカーの例が見付かった。http://www.campingcar-guide.com/newproduct/027/いっその事、車を移動可能な…

夕焼け

深川伊勢屋。例によって求肥餅上に黄と橙の練切をのしたものを置き、夕陽を表現。練切を小田巻きで押し出した木の枝と、羊羹を抜いた赤とんぼを配置。

八畳間

自分の茶室を作りたい。茶人ならきっとそう思うと思う。 で、作るなら自分なりに拘った数寄の空間にしたい。そう思うんじゃないかな?大正昭和の数寄者なら次々と趣味に走って茶室を作ったり、買って移設したりできたわけだけど、ふつーの人はそこまでは趣味…

築地ちとせ。黄身餡でこし餡を包み栗型を整形。シナモンをふって全体に淡い色づけ、芥子の実をふって尻のざらざらを表現。

銀閣寺

銀閣寺の東求堂同仁斎に関し、歴史読本「武家茶道の系譜」に以下の二つの記事が有る。吉村貞司:乱世修羅の茶 さらに、義政が珠光の茶を知らなかった証拠は、銀閣の同仁斎が、付書院のある主人の居間に用いたもので、当然とはいえ炉が切ってなかったことがあ…

実りの秋

榮太樓總本鋪のページより↓ きんとん物。色味を抑えた着色が秋らしい。きんとん自体にもかなり栗が配合してある味。

待庵の謎

小間の照明計画について考えていて、待庵の間取りが今の私には謎だらけな事に気付く。待庵は二畳隅炉の茶室で、点前する方向に床がある形式だ。二畳隅炉という事は、点前畳に風炉がある様に炉を扱う事になるが、座る位置が風炉とは違うはずである。普通、四…

二畳の配置

私は二畳中板の茶室が、実用上での最小限の茶室だと考えている。将来、二畳中板の茶室を作る事が出来た時、どんな間取りにしよう…とか妄想に耽っている。三畳台目とか四畳半とかにしないのが分を弁えているというか、小さいというか。ま、それはさておき、実…

小間の原点

人間はピクシーの幅があれば生きて行ける。 これは案外に数寄的な言葉かもしんない。茶室は都会のアジールとか市中の山居とか言う。これは外界と遮断された自分の数寄だけで構成された空間。いにしえの茶人達は二畳、一畳台目にと茶室を小さくしていった。こ…

小間の茶事

二畳とか一畳台目とかの小間の中でも超狭の部類の場合、茶事って可能なのだろうか?もちろん、懐石に別の座敷は使わない、という前提でだ。お膳は点前畳に置くしかないと思うのだが、客が二人以上になると、風炉や卓、水指が邪魔にならないのだろうか?運び…

侘び数寄

私は侘び数寄を目指し修行中の身である。侘び数寄とは、もちろん山上宗二の三分類によるもの。唐物名物を持っていない茶人は自動的にここを目指している事になってしまうので、まぁ別にわざわざ目指すことでもない気はするが。目標は粟田口善法とか丿貫とか…

ちょいとトロピカルな旅から帰って来ると、日本には秋がやってきていた。いやまぁ、正直言うと8月末あたりの方が涼しかった気もするのですが、そういう風に区切った方が気分。漆の乾きもだんだん遅くなって、塗るにはいいけど盛るには辛い、そんな感じになっ…

旅行

本日から1週間ばかり旅行へ行きます。毎日更新を目標に風邪の時も旅先でも更新してきましたが、さすがに海外で更新は厳しいのでちょいとお休み、のつもり。ところで海外旅行する際に気を付けなければ行けない事があるですよ。在米日本大使館のお知らせ: htt…

塩瀬のページより↓ 丸めた練切に箆を30回走らせて…とかでなく単なる型押し。塩瀬はヴァンヘイレン的な存在。その大量生産工程で30回も箆を使う手間は許容できないという事だな。