2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

9月の展覧会

秋展示の開始。 でも本番は10月からかなー。根津がおもしろそうですが、関東はいまいち低空飛行気味… 東京近郊 期間 タイトル 備考 根津美術館 9/20-11/3 名画を切り名器を継ぐ 五島美術館 -10/19 秋の優品展 中部〜北陸 サンリツ服部美術館 9/11-12/22 茶入…

玉川遠州茶道秘訣抄27 勅筆飾の傳

勅筆を掛けるような機会があるか、といえばないと思うが、考えてみると名物茶入でお茶を点てる機会よりはありそうである。当然床飾りが特別になる。 床の眞中に敷紙をして掛物を横に飾立 敷紙は大鷹或は中鷹小鷹にても床の大小にもよるへし 四つに折形を附置…

玉川遠州茶道秘訣抄26 菓子の茶の湯の傳

今度は菓子の茶の湯について。 菓子の茶の湯自体にさほど疑問はないが 菓子の茶の湯は飯後の茶の湯をいふ朝飯後昼飯後なり 床に掛け物上棚眞中に茶入一つ下棚に水指を飾る 甫公曰く菓子の茶の湯には三つの露必と仰せられたり 三つ露に口傳あり この三つ露と…

玉川遠州茶道秘訣抄25 一客一亭相伴の傳

一客一亭といえば、客が寂しくならない様に亭主が心を配るのが肝要。 一客の茶の湯の催す時客待合に來りて案内あらは亭主待合に行暫く物語などして露路へ御通り可被下間申置勝手に入 なるほどね。まず、待合で小粋なトーキングでスタートってわけですな。 客…

玉川遠州茶道秘訣抄24 跡見の茶の湯の傳

前客待合に行たらは後客に案内すへし 後客待合せ所に寄付案内の遅速は亭主の意にあり 跡見の會は朝會或は正午の會に限るなり他會には無用なり亭主の心馳多ければなり ええ?跡見って後の客待たせてやるもんなん?インターバルに小一時間空けるもんだと思って…

趣味Dお楽茶の湯 藪内家“織部も親しんだ茶の魅力”4

織部は剣仲に大きな影響をあたえた…というナレーション。そうかな?剣仲に織部の破天荒は感じられないので、むしろあたえられなかた…というのが正しいのでは?さて、最終回は織部ゆかりの道具での茶会。 懐石の食べ方。この番組どの流派でもいつもそうだが、…

玉川遠州茶道秘訣抄23 夜話し茶の湯の傳

まず手順内容から。 夜話し茶の湯といふは(略) 初座(略)亭主出て挨拶終え直に薄茶を一服供す これを前茶といふ古法なり 夜話では先に薄茶を出すのが古法である、と書いてある。 そして 宗甫公は茶會に行きかけに立寄人なりとても茶を出さす 又茶の湯の帰りに…

玉川遠州茶道秘訣抄22 夜會茶の湯の傳

夜會 半日半夜の茶の湯とも云は昼 七つ時申の刻に露路入する也 これは現代の「夕ざりの茶」だろうか?明るいうちに懐石を済ませたいとはいえ、午後4時に席入りは早いのではなかろうか? 初座床に花を活け日のある内に懐石終り客中立の間に石燈篭を燃し 席に…

玉川遠州茶道秘訣抄21 夜込茶の湯の傳

いわゆる暁の茶事かな? 夜込とは寅の刻に客一統露路に入る 庭申の模様を見ん為也 待合には行燈を置火鉢等近気附置なり 利休行燈の類にてもよろし 腰かけには手行燈を出し置露路の石燈篭はかすかに燈し置 明け残るさまよし 午前4時に席入りし、夜の庭の様子…

玉川遠州茶道秘訣抄20 不時の茶の湯の傳

客を待合に通し数奇屋にはぬれ釜をかけ置定の如く客を迎ひ入 このへん、普通なので略す。 風炉の時はかきあげ灰を用ゆ 「灰を作ってる暇ありませんでした」というアピールか。 懐石は成丈け手軽きをよしとす 酒菓子ばかり出すこともあり ありあわせ感の演出…

玉川遠州茶道秘訣抄19 暇乞茶の湯の傳

初座掛物ならは送別の詩歌或は目出度語を用ゆ 後席かけ物を其侭置花を活けるなり 初座花ならは後席花を其侭置かけ物を掛る也 名残をおしむ意なり 柳を活け結び置もよし 送別の茶会では、それらしい掛け物をするので、中立したからといって掛け物は外さない。…

趣味Do楽茶の湯 藪内家“織部も親しんだ茶の魅力”3

もごもごもご。なにいってんだか判んないのでNHKも字幕をつける。…喋る商売の筈なんだけどなぁ。でも矢部教授はカツゼツいいなぁ。 ターちゃんのジェーンに似てるけど。 茶道具拝見の練習は、おもいっきりぐるんぐるんしていて見ている方がハラハラ。 谷晃の…

玉川遠州茶道秘訣抄18 朝興の茶の湯の傳

廻章をもつて朝顔の御茶進上申度と花を名乗のりて時刻をかヽさるは朝顔の茶の湯は限るなり 回状をつかって「朝顔の茶さしあげますよ、と花を書くだけで時間を書かなくてもいいのは朝顔の茶に限られる。 初座床に牽牛花を活けるなり 客は一統未明に行 心ある…

玉川遠州茶道秘訣抄17 薄の茶の湯の傳

風流シリーズ2。 極暑ならてはせぬ茶の湯なり 薄に水を含ませ 涼しき模様にするなり 青竹の筒に沢山に入る 薄は糸薄のよし穂の多く出さるを活ける 穂は活けぬかよし垂れて筒の半ほともかくるヽ位かよろし 床脇勝手の柱の陰に釘を打ちかけ置 釘は地盤より上の…

玉川遠州茶道秘訣抄16 雪の茶の湯の傳

ここから中伝。最初は雪の茶である。さすが中伝ともなると風流である。 雪の茶の湯の傳茶の湯侘す日幸ひ雪のふるをり初坐ならは花の赤きを用ゆ 白き花は悪し 外の色にてもよし 待合の火箸下火を多く入 土瓶に白湯を入火にかけ客の数程に茶碗を出し置なり 雪…

玉川遠州茶道秘訣抄15 中次敷紙の傅

中次の下に美濃紙を折敷棚の上に飾る 両器持出定の如く 建水ハ少し大形を用ゐる方都合よし 濃茶式の如く点出し服加減を伺い中仕舞して客附へにじり今一種用意候問 差上たしと挨拶して棚の方へにじり中次を卸し茶入の左の方に並へ置 敷紙をとり二つに折り懐中…

玉川遠州茶道秘訣抄14 眞の侘点の傅 二ヶ條

とても気になるタイトルではないか。 道具畳の眞中に木地の湯桶を置 前に包棗に羽箒を添へ飾るなり 帛包方習あり 最初羽箒をとり炉の方へにじり羽箒を炉縁の右の方に置 釜の蓋をしめ 是時手にてしめるなり 定の如く坐掃終て次に茶碗持ち出壁附に仮置して包み…

玉川遠州茶道秘訣抄13 硯屏点の傅

硯屏風を使ったお点前、というのは見たことがない。 水指前に茶入を置左の方に硯屏を飾る 柄杓俯けてかけ左の方に蓋置を置なり 硯屏は四畳半の席に飾るなり 茶碗持出壁附に仮置して茶入を少し左の方へよせ茶碗並へ置 建水持ち定の所に置一礼点前也 屏風は水…

玉川遠州茶道秘訣抄12 囲床九飾の傅

床のセッティング9種。 初坐床にかけ物をかけ後席掛物を外し花を活る 夜込又正午茶の湯の會釈なり これは普通ですな。 初坐床に花を活け後席花をとり入掛物をかける 半日半夜咄しの茶の湯會釈なり 暁の茶事だろうか?しかし夜込は前段で出てるし…。 先に花だ…

趣味Do楽 茶の湯 藪内家“織部も親しんだ茶の魅力”2

番組はいきなり合戦シーンから始まる。 戦国時代の武家の茶の伝統を受け継いでいるのが藪内家だそうである。 東山殿の下で同朋衆をやっていた一族の子孫が紹鴎に学んで(という事は珠光には学んでない?)、足利義輝が殺された時も足利義昭が挙兵した時も本能…

玉川遠州茶道秘訣抄11 附り 蓋置九種の事

本書でその他の蓋置として紹介しているのは以下の九個 三ツ葉 三ツ足 四ツ足 四方形 気形 竹 竹 花押ある蓋置 駅路の鈴 夜学 気形わかんないな。 糸巻を読み下せてないだけ? でも下半分形だし… 竹の蓋置は節なきを竹輪といふ 紹鴎好なり 節一ツあるを引切と…

玉川遠州茶道秘訣抄10 七種蓋置會釈の傅

印の蓋置印の蓋置は字頭を向ふにして俯けて棚の上に飾る 柄杓建水にかけ持出 印を棚より卸し字を上坐の方へ向け定めの所に筋違に置 柄杓を引一礼釜の蓋取時帛握り込印を俯け字頭を向ふにして置なり 多くの流派では、道具は亭主正面に扱い、客に出すときに客…

玉川遠州茶道秘訣抄9 風炉柄杓の傅

一 引柄杓の事 口傅 一 捫柄杓の事 口傅 一 ひらき柄杓の事 口傅 一 退柄杓の事 口傅 一 切柄杓の事 口傅 一 ?切柄杓の事 口傅 以上 全部口伝にしないでくれよ。内容知りたいよ!「風炉替点前の傅」の章に、これらの用語は一切出て来ないんよ。 なお?の所…

玉川遠州茶道秘訣抄8 向切替点の傅

向切のお茶の点て方。 「替点」は不明。 向切替点の傅水指前に両器を置 飾り替は亭主の意にまかす柄杓建水の上に乗せ蓋置右の掌に乗せ持出。 建水に蓋置を入れない流儀なんだね。 建水定の如く置左にて蓋置建水の前右の方に仮置一礼 居前少し客附へ向茶碗茶…

趣味Do楽 茶の湯 藪内家“織部も親しんだ茶の魅力”1

他の偉人との関係性に寄生する藪内家らしい、よいタイトル。 家元の勝手側に盆が!思ったら平水指の蓋か。 あんなとこ置くんだね。 てか普通あのサイズだと割り蓋だよね。 剣仲の絵が若宗匠とそっくりなので、判ってても笑える。遺伝子仕事しすぎ。 武家なん…

玉川遠州茶道秘訣抄7 坐掃羽箒の傅

三ツ羽にて坐掃することは常の箒の如く塵を掃き去にはあらす 翅は風を含むもの故塵を追い去るなり 掃方に習いあり口傅 おお。ごしごし掃いてはイカン、ということをここまで詩的かつ呪術的に表現できるとは! 或人小堀遠州公へ問て曰釜或は棚を掃く羽箒にて…

玉川遠州茶道秘訣抄6 風炉七ツ避の傅

風炉七ツ避の傅一 風炉一分ばかり先へ寄る 一 釜一分ばかり前を上下る 一 風炉客の方へ二分ばかりひねる 一 五徳一分ばかり向へ寄る 一 釜一分ばかり客附へひねる 一 五徳左の方客の方へ一分ばかりひねる 一 身体少し左へひつむ以上 「避」を「ひずみ」と読…

玉川遠州茶道秘訣抄5 茶碗會釈の傅 繕い

金泥にて繕ひある茶碗は繕ひたる所を向ふにして茶筌茶杓を組出る 茶を点茶碗客前へ出す時は繕ひたる所客附にして出すなり。 客茶碗をとり繕ひたる方を改め向ふにして茶をのみ向ふにして返すなり。 繕ひたつ所は手にて持ざるを肝要とするなり 「卑下して」「…

玉川遠州茶道秘訣抄4 茶碗會釈の傅

深き茶碗ハ冬の具なり 茶筌の穂先を中へ落し柄を前縁へ持せ持出るなり 茶巾は向へつれ置なり。 茶杓取時留を取なり仕舞に茶碗へかける時も同じ 平茶碗は風炉の点前の具なり 茶筌の柄を中へ入穂先を向ふの縁へ持せかけする也 茶巾は前の方へ入置也。 茶杓取時…

玉川遠州茶道秘訣抄3 薄茶器會釈の傅

高蒔絵の棗は蓋上二の字に拭て其上をのヽ字に拭ひ留する也是極真の拭方なり。 蓋上のヽ字に拭ひ拭留す是は真の拭方なり。 蓋上二の字に拭ひ拭留す是行の拭方なり。 蓋上向ふへ拭ひ落是艸の拭方なり。 改りたる席などは必す拭留するなり是當流の習なり 拭留……