2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

5月の展覧会

5月はこんな感じ。 去年に比べ関西の展示が迫力不足な気が。逸翁が休館のせい? 東京 期間 タイトル 備考 三井記念美術館 -6/29 三井家の茶箱と茶籠 済 五島美術館 -5/6 館蔵 春の優品選 畠山記念館 -6/15 細川井戸と名物茶道具 5/22-5/25藤田登太郎茶陶展 …

水鳥

榮太樓總本鋪のページより↓。赤青練切を茶巾絞りで形作り、渦巻きの型(焼印かも)を押しつけたもの。上記分類ではBの「水鳥という具象を非様式で作ったもの」の筈なのだが、水鳥の色を赤くしたのは暖色で春のイメージを表現したともとれる。水面部の渦巻から…

和菓子のデザイン

上生菓子のデザインに関しては、以下の二軸で分類できる気がしている。まず、作る対象が具象か抽象か。つまり、作ろうとするものが具体的なナニカなのか、もっと抽象的な現象とかを表現しようとしたのか。次に表現として様式化されているか、されていないか…

三井記念美術館 三井家の茶箱と茶籠

三井家歴代が組んだ茶箱/茶籠の展示。去年の8月の企画展「旅」と若干かぶる。茶籠の中のお道具を、それぞれ単一で評価しても仕方あるまい。茶籠は茶籠として評価が必要だ。なので、逆に言うと、素敵茶籠を一杯見た、としか評価できないのだ。私の語彙では。…

濃茶と薄茶

茶道の大先輩である義母に、薄茶を差し上げた。「あら、お濃茶用のお茶?」確かに竹茗堂の濃茶「鳳静の昔(鵬雲斎好み)」であった。普段から竹茗堂、なんぞという静岡茶を呑みつけている筈もないので「一般論としての濃茶と薄茶の違い」というのが判るって事…

金沢村上。端午の節句向け。くるみ色の求肥餅に、白い練切を半月に抜いて金箔蒔いた物を兜の前立てとして貼り付けたもの。ちと粗相に過ぎる気が。太ったキャシャーンつーか。

茶道具大売出し

池袋東武とか日本橋高島屋とか、何件かの茶道具セールを廻った。 多分、今は茶道具のセールの時期なんだろう。でも、なんで今なんだろう? 店側のロジックを考えれば、4月末なんかより、3月末の決算に役立てたいものの筈。となれば、茶会のシーズンに合わせ…

春かすみ

榮太樓總本鋪のページより↓。吉野羹、つまり葛入寒天の紅白二層構造。ぷりゅんとした食感である。

並ぶ

昼休みは和菓子タイム。お菓子を買うのは数分の話…な筈なんだけど、たまにはそうでない時もある。和菓子屋の店頭で結構待ちを食らう事があるのだ。和菓子屋さんは、大店でもレジ一個なのが普通。店員も数名。2名のとこが多いかな。だからレジ打ち待ちっての…

若楓

三原堂本店。緑の練切を手捻りで楓型にし、1,2,3,4と箆で葉っぱの切れ目を入れ、葉の先をちょんちょん摘んで尖らせて、1,2,3と葉脈を箆押し。結構簡単。

なにがし庵のちょっと優雅な昼休み

昼休みは上生を買う時間である。多少遠い店へも買いにいける様自転車も購入した。上生を買うのは数分なので、それ以外にいろんな事ができる様になった。ある時は日本橋高島屋の美術サロンで陶芸鑑賞。 またある時は銀座のイデミスギノでケーキとお茶。 そし…

ふじ

築地ちとせ。白紫ぼかしの練り切りを丸め、箆筋一本つけ、その線の両側交互に楕円の棒を押しつけて藤のしだれを描いたもの。羊羹の葉っぱをのっけておしまいって感じ。

坊主と武士

金地院崇伝は、織田有楽斎と茶友であった。沢庵宗彭は、小堀遠州と茶友であった。坊主と武士の茶友関係、という意味ではおんなじなのに、前者に爽やかさのかけらも感じられないのがスゲエ。坊主の崇伝が権力者で、武士の有楽斎が世捨て人、という取り合わせ…

ひさご

深川伊勢屋。 求肥餅に糸状に羊羹掛けて化粧。薯蕷饅頭じゃないのがめずらしい。

小京都

小京都、とはナニか?古い町並みで和風スイーツを食す場所。…そんなイメージなんだけど、それは結果論。実は全国京都会議で加盟が審議され認定された都市の称号である.http://www.kyokanko.or.jp/shokyoto/ichiran.html知ってた?私はしらなんだ。勝手に名…

抹茶でマッチョ

抹茶のたんぱく質含有量をご存知か?100g中、なんと30.6gである。牛肉100gのたんぱく質は20gちょい。大豆のたんぱく質が100g中35.3gなので、かなり優秀だ。そういう意味で抹茶は筋肉の増大に役立つかもしれない。…ごめん。詭弁。30gのたんぱく質取るために15…

茶道と筋トレ

30過ぎて筋トレを開始したクチである。こどもの頃は全然運動ができなかった。「運動神経がない」とか言われてた。でも、筋トレをやって「運動神経」の意味がやっと判るようになった。なんらかの運動に必要充分な筋力を有しているかどうか?たったこれだけの…

やよい路

塩瀬のページより↓ 浮島モノって、造形的には薯蕷饅頭と同じくらいは手抜きな気がするんだけど、何故か許せる。

煤竹茶杓その3

笹葉や茶瓢みたいな変わった感じにしたくて奇をてらってみた。ちょっと削りすぎて細くなってしまったか。頂いた煤竹から採れた茶杓用の竹は5本だが、曲げの時に1本はぽっきり逝ってしまった。1本はあぶりすぎで中まで炭化してしまった。 なので完成した茶杓…

若もみじ

榮太樓總本鋪のページより↓。 練切を板状にし、型に押しつけてもみじ模様を付け、あんこ玉を包んだもの。この型使った色違いの菓子が多分秋にも出ると思う。

煤竹茶杓その2

頂いた煤竹から作った茶杓2本目。私は曲げが上手ではない。というか、撓めの角度を浅くしか曲げれないので、少しでも実用性を上げようと、撓めから櫂先までを短くした。ついでに細身に削った。逆樋の節の部分を細くしたのもはじめてである。結果としてかなり…

花筏

深川伊勢屋。求肥餅をつぶ餡で柏餅につつみ、艶天かけした土台に、青いところ天を数条流し、桜の花弁の練り切りを2弁載せたもの。割りと大雑把な造形かも。

煤竹茶杓 その1

頂いた煤竹から作った茶杓。本樋。樋が浅いので、オーソドックスに剣先形にして、なるべく端正な感じに仕上げようと思った。 ちょっと印象薄い感じになってしまった。

芙蓉

翠江堂。白練切に部分的に紅と緑が入ったものを茶巾絞りしたもの。 この店茶巾絞りとか多い。なんか手抜き感ありだなぁ。

江戸千家と不完全相伝

芸事の家元制は、不完全相伝と一子相伝により成り立っている。簡単にいうと、思わせぶりっこと家柄で成り立っている。 技術は家元から弟子に伝授されるが、誰にどういう技術を伝授するか、に関しては家元が直接あるいは間接にコントロールする権限を有する。…

つつじ

榮太樓總本鋪のページより↓。 練り切りを箆押し。家紋っぽくもある。

武家と千家

昔の茶道書を何冊かたぐって行くと、江戸中期頃より、武家茶道側から千家の茶道に対する猛烈な批判があった状況が見えて来る。江戸の武家茶道と言えば石州流である*1。武家の事情としては 石州流の完全相伝制度により各地の武家が一家言持つようになった。 …

煤竹を頂く

私の義妹は、私がいろいろ自作するのを知ってくれている。 旦那さんちに先日帰省した際、煤竹を貰ってきてくれた。 ありがたいことである。いろりであぶられた百年ものの煤竹である。さすがに長期間薫製されただけあって、水分が抜け切っている。うかつに扱…

茶湯一会集

日本の茶書2より。井伊直弼著。一期一会とか、独座観念とかの概念が含まれる為、茶の湯の思想書の様に思われているが、実際には異常に細かい茶の湯テキストである。その記述粒度は現代に記述された「裏千家茶の湯」より上かもしれない。着物の種類に色味の指…

茶道訓・茶事掟

日本の茶書2より。松平定信著。「元の濁りの田沼恋しき」で有名なストイックな行政改革しまくったおっさんの書いた茶道書である。内容も非常にストイック。 いまにては千々のこがねを出してふるき品をとかい求むるは、かの妖物の戒めおそるべし。 要は家にあ…