2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「かぼちゃだいおう」

11月の展覧会

11月はやっぱ根津。冬の閉館前に木村も行きたいナー。 東京 期間 タイトル 備考 畠山記念館 -12/20 戦国武将と茶の湯 信長秀吉ゆかりの品々 根津美術館 -11/8 国宝那智瀧図と自然の造形 根津美術館 11/18-12/23 根津青山の茶の湯 泉屋博古館 -12/13 幻の京焼…

「せいふうばんりのあき」

茶之湯の釜

長野垤志/熱海商事/1970年。人間国宝の釜師が書いた、茶の湯釜の研究書。序の文: 釜は茶席で初めから終りまでその座を占めていて、無くてはならない道具です。 茶会の案内にも「釜かけ申候」と書かれ、又は「亭主不在は釜を以ってこれに代う」とまで言われる…

「もとすり」

うごメモ

お稽古ノートの記法に関し、いろいろ悩んできた。↓こんな変な記法を考えたり。 http://d.hatena.ne.jp/plusminusx3/20090402 んでもNintendo DS-iのうごメモが、お稽古ノートに使えるのではないか?と思った。やってみたぜ。 茶杓清めた後あたりから、釜の蓋…

「ねいてぃぶあめりかん さまー」

食・花・酒とやきもの

矢部良明/日経BP/1997年。イカス茶の湯の歴史書を書きまくっている筆者による、食器、花器、酒器に関するうんちく本。 「食と焼き物」とテーマを与えられて、一番現在の筆者が強調したいのは、東洋人、特に日本人が飲食器に精神の表現領域を開拓したことであ…

「ならばあらしだ」

銘々皿

ずっと、ずっと、探している物がある。羊の絵付けの入った銘々皿。…別にこんな感じのでなくてもいいんだけど。犬とか馬とか兎の絵付けのはよくあるんだけどなぁ…。メーメー皿。…なんちて。いやそれだけなのだけど。

「すすきつゆ」

出雲大社 大遷宮

出雲大社では現在大遷宮、というのを実施中。 簡単に言えば出雲大社の建て直し、である。当然、相当量の廃材が出る筈。…絶対、茶杓とか炉縁とか作るために廃材引き取るっつーか、購入している奴がいる、と思う。 まぁ全然関係ない古材でもこのタイミングで「…

「あまもみじ」

田中、田中だよ…同じ釜の茶飲んだっつーの?

姓と言えば、各千家の次男坊以降は千家を名乗らない様に、姓を変更するらしい。仕事上の不利益が、とかいろいろ理由はついているけれど、多分三千家が四とか五千家になるのを防ぐためだろう。だって本姓の「千」名乗らずにペンネームで仕事すりゃいいんだも…

「もみじがり」

天皇から下賜された姓の場合、姓と名の間に「の」を付けるらしい。“ふじわら「の」かまたり”とか。だから、豊臣秀吉は“とよとみ「の」ひでよし”と呼ばれるべきなんだけど、なぜか「の抜き」で呼ばれる。逆に自称である千利休は“せん「の」りきゅう”と、なぜ…

「茶話指月集=ゆびさきミルクティー」

人類未踏の地

炉畳の炉の脇は踏んで歩いてはイケナイ、と怒られる。だって口に触れるものを置く場所だから。上の矢印のあたりは、茶碗を置くし、拝見物の茶杓を置くしなので、清浄が求められる場所である。そう教わっている。んで、最近謎だな、と思ったのが道安囲の使い…

「こはるびより」

釜をしまう

お稽古場では、率先して風炉や釜を片付ける様にしている。…一応力仕事だし。で、アツアツの釜を運ぶ時は 「お釜通ります」 と声掛けするルールになっている。ぶつかっただけでも火傷しかねねー上に、バシャーンとひっくり返したら大惨事だもんな。一応京都人…

「ながれぼし」

女性と茶の湯

篭谷真智子/淡交社/1985年。歴史に残る女性茶人に関して書いた本。なんだけど、お茶飲んだ事あるとか、それっぽい道具寄進したというだけで茶人扱いするのはどうだろうか?いくらなんでも日野富子とか蓮如の孫とかを茶人扱いするのは厳しいと思う。私は亭主…

「しきりなおし」

茶のみち

西堀一三/晃文社/1946年。茶書の解説、そして茶史に関する本。珠光「お尋ねの事」について: 又珠光との關係について云へば、珠光は最初能阿弥の花の弟子であつたらしい。 香道の方の流派から云ふと、珠光は志野宗信の門下であり、宗祇牡丹花肖伯などとは同門…

「すすきみみずく」

くらいところでたべんのか

我が家のリビングは、普段は暗めの中間照明である。だって80年代育ちだもん。ただ、その暗い中で飯を食う、という行為に関し、妻は非常に嫌なのだという。色味もなんもなくどす暗い食品を食うのは嫌/食品の色が見えないと味も灰色になる、という感覚は確か…

「むらさめ」

禅坊主と一行書

禅僧が、茶掛けの一行書を書く。これが産業化してしまっている事に、いまいち馴染めない私。 ま、禅僧が禅語を書くのはいいんだ。「喫茶去」とか「関」とかさ。 だけどよ、禅語でないものを禅僧が書くのはどういう意味があるんだろう? 例えば。「一期一会」…

「ゆうざり」

利休の佗び茶

立花大亀/主婦の友社/1989年。有馬頼底さんがいまいち食い足りない感じだったので、口直しに立花大亀さんを読む。立花大亀さんのエッセイは「昔アブラギッシュだったがもう枯れている坊さん。説教は雰囲気有って楽しいが若干もうろく気味。つまり胸に暖かな…