2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「はすつぼみ」

8月の展覧会

先月「夏枯れ」とか書きましたが、8月こそ夏枯れ本番でした。こんなかで興味を惹くのは…やっぱ西尾市岩瀬文庫かなー。それとも京都市考古資料館かなー。 東京 期間 タイトル 備考 五島美術館 8/28-10/18 秋の優品展 中部〜北陸 サンリツ服部美術館 -8/30 九…

「ひおうぎ」

茶道つれづれ草

大野宗量/高千穂書房/1974年。弁護士の著者が弁護士会の会報に掲載した記事を含む、茶の湯のエッセイ。 前半は茶史茶人に関する内容。「利休は…」とか「井伊直弼は…」みたいな奴。ま、そんな新味はない。弁護士さん、というインテリでもお茶となると通俗的…

「なみはや」

軸の練習

先日、色紙掛けを使っていて、ちょいと困った。いくつか茶道具の本を持っているが、「色紙掛けの正しい掛け方」を載せた本がなかったのだ。 ネットで調べてもよくわからなんだ。まぁ糸にひっかけときゃいいんだろ、という程度でひっかけといた。 多分間違い…

「すまいのせち」

お茶との遭遇

私の、お茶との出会いの最初の最初っていつだったっけな?と思い出してみる。思い出した。…多分、あれが最初なんだろうな。 私にはハトコのお姉さんがいる。彼女は若くしてデザイナーと結婚。イタリアへ行った。 んで、しばらくしたある日、親から新聞のコピ…

「なつのかぜ」

コケの謎―ゲッチョ先生、コケを食う

盛口満/どうぶつ社/2008年。 苔に関する図鑑。…ではない。苔の育て方の本。…でもない。この本は「苔マニア」という生き物の生態に関しての報告書であり、「苔マニア」に感染した主人公の、病状報告でもある。 苔マニアは、苔愛でる人々である。ある時は都会…

「なつごおり」

信仰心

無信仰告白というのも変だが、告白すると、私には信仰心というものがまるでない。 なにか根源的で偉大な存在、というものへの畏敬の念がないわけじゃないが、昔どこかの誰かが作ったファンタジー、しかもいまいち整合性の悪かったりするそれに、畏敬の念、つ…

妻の誕生日

妻の誕生日祝いにお点前。去年は婆伽梵巴巴画讃を前にお点前。今年は二十日鼠図色紙を前にお点前。菓子はイルカ形。菓子銘は「さかなをありがとう」。織部土風呂 瓢釜 茶器:自分形中棗 茶杓 銘「生命、宇宙、全ての答え」

「おとしぶみ」

趣味悠々 武者小路千家 最終回

家庭のテーブルでの、立礼の話。ぐっと家庭向きのお話になって好感触。おお略しまくりだな、とか、盆がでかいな、とか、でも山道盆でないのが好感が持てるな、とか、今回はいろいろといい感じになった。ただ、すっごくカジュアルな感じで進めているのになぜ…

「くもがくれ」

紙芝居「峠のお茶」

"新しい領域もう一つの教科 学校教育としての茶道"では、中学高校以前からも茶道教育に力を入れている事がかかれている。 例えば、保育園・幼稚園児にむけ、無料で許状みたいな「おしるし」というのを交付しているみたい。 んで、教材としては紙芝居「峠のお…

「あまよろこび」

新しい領域もう一つの教科 学校教育としての茶道

社団法人茶道裏千家淡交会総本部/日本教育出版社/2000年。教育関係者向けの本。定価1000円って書いてあるけど、多分裏千家で買い切って教育委員会とかに配りまくったんではあるまいか? 「座談会 学校茶道の明日を考える」が、この本の成立したトリガーを教…

「せみのこえ」

某店 展示会

邦さんに教わった某店の展示会を見に増上寺会館へ行く。広間にずらりと道具の展示。しばらく御道具を拝見してから、「…なるほどなぁ。」と思った。私は恥ずかしながら、茶事の実際の場でなく、稽古場と美術館、という二極化した場所で茶道具に触れる事の方が…

「ばけものか」

骨董ジャンボリー

骨董ジャンボリーに行く。入場料1000円も取る割に、意外にしょぼい。特に茶道具に関しては、かなりしょぼいぜ。公称500店舗が集まる骨董ジャンボリーだが公称250店舗の平和島全国骨董市の方が楽しいかも。でも、ただしょぼい、というのでネタにはしないぜ。…

「こかげ」

茶人徒然草2

茶人徒然草。馬鹿っぽい前半に較べ、なぜか後半、芸道の優れた教科書となる。徒然草のパロディ形式を踏襲しながら、なんか、読んでてタメになる感じの記述がふえていくのだ。 いやしげなる道具は菜籠に炭の多き、三重棚に道具の多き、二客三客の詞の多き、文…

「くじとらず」

茶人徒然草 その1

作者不明/河原書店/1936年。 つれづれなるまヽに日ぐらし茶の湯にむかひて、よしなし道具をそこはかとなくかきあつむれば、あやしうこそ物ぐるをしけれ。 で、はじまるパロディ随筆。原著は天保年間、如心斎門人の作と推測される。近世文芸叢書にも載ってい…

「よいやま」

テレビで見るお点前

趣味悠々では、年数回、茶道の番組をやってくれる。お点前の映像を通しで見る機会、というのはほとんどこれだけしかないのではないだろうか。先日の武者小路千家のお点前さんのお点前は大変美しかったのだが、昨日のブログエントリを書いた後で、今更ながら…

「にほんばれ」