びっしりちうちう
お茶をはじめてから、自然や季節感を感じる能力が向上した気がする。
夕を飛ぶ蝙蝠、咲く花、暑さ寒さ。都会に居ても自然を感じる事は難しくない。
ここ数日は急に冷え込み、やって来た秋の気候に生き物たちもびっくりしている感じだ。
さて、昨日の昼は会社を出た所で、瀕死の蝉を雀がつついているのを見た。
- 雀がつつく
- 蝉が鳴きながら20センチばかり逃げる
- 蝉が鳴きやむ
- 雀が追いかける
のループ。
非常にうるさくも無情感溢れる光景。これに比べりゃ空蝉なんざ「エッチできる年齢になりましたよ証明書」みたいなもんで、むしろめでたいくらいだ。
雀のこの捕食活動、ググると結構目撃者がいるんだけど、季語になったりしていないみたい。
清少納言なら、こーゆーものを見てどーゆー感想を残すだろう、とか?この無情感が季語に存在すれば、茶杓の銘とかにしやすいのにな、無いからと言って勝手に造語しても銘として通じないだろうなとか、いろいろ思った。
まじまじと見入っていると、後ろからやって来た某女史が「逆だったら怖いわね」と言い捨てて去っていきました。その発想に「負けた」と思いました。