雪見の茶

はらはらと雪が降ってゐる。

せっかくだから雪見の茶としゃれこもう。


…とか思っていたら、TVから「この雪は1時間以内に止むでしょう」と非情な通告。

急遽予定を変更し、点て出し作って二階のベランダから雪見の茶。うちは炭に切り替えた事もあってお茶の準備に1時間じゃスマナイのだ。


窓を開け、部屋の電気を消し、外を見ながらお茶。

非情にも既に雪は止んでいた。でも窓の外の薄く積もった雪を見ながらお茶は多少なりとも風流。


でも、それよりももっと重要な事が判った。

ほとんど真っ暗に近い場所で頂くお茶は、大変に香りが強調される、という事だった。


視覚情報の遮断って結構嗅覚の強調に役立つんだな、という実感でした。