釜の蓋を取る

妻と互いの流派の風炉平点前を披露し比較。ま、当然いろいろ違う点はあった。

で、思うのだが、いろんな流派のお点前の、大きく異なりはじめる部分ってのは釜の蓋をどうやって蓋置へ置くか、という所なのではないか?

柄杓を蓋置に置いた状態がスタートで、ふくさで釜の蓋を取って蓋置に置く、これがゴール。

蓋置から柄杓を取らないと釜の蓋が置けない。だから左手は柄杓を持って蓋置の上を空ける。そして右手で釜の蓋を取って蓋置に置く。
蓋を取る為には捌いたふくさが必要。でも、左手は塞がっている。さて、ふくさはどうやって捌こうか?ここが分かれ道と思っている。

こんな風に分類できるのではないか?

  • 茶杓を拭いた時の捌いた状態を再利用する。
    • 捌いたふくさを畳上に置く。
    • 捌いたふくさを懐中する。
  • 捌き直す
    • 膝上で右手だけで捌く。

畳に置いちゃうのは裏とか。懐中するのは遠州流がそうだった様な。うちの流派は最後の片手捌き。武家茶道の幾つかはこの方法。畳と懐中と膝のどれを「清浄」と感じるかが流派によって違うって事だと思う。

理論的にはもう一つ解決方法はある。柄杓を建水の上に置いて、両手を空ける…簡単だ。

でも蓋置に一旦置いた柄杓を建水の上に戻すのはなーんか不潔感あるし、最初からずっと柄杓を建水上に置いたままにすると、蓋置が出せない。蓋置だけ右手に持って入るのも間抜け感?

でもいろんな流派があるから、もしかするとこういう解決方法や、もっと別の方法をとっているとこもあるかもね。