立礼の経験はあったが座敷での客、というのははじめてだった。
座る。
40分後。
猛烈に足が痺れた私がいた。
お点前の練習を毎日して、段々正座に慣れて来たと思っていた。しかし、客になる、というのは、お点前よりずっと辛い。
お点前中は前後左右の多少の体重移動で、ある程度足の血行を回復させる事ができる。しかし、客はみじろぎもできない。
正座から胡座に移行する方法とかも習っていたし、客はそうしてもいい事になっている。が、きっちり詰められた大寄せの席でそんなのできるわけもない。
終ったあと、先生に「よく我慢しましたね」と言われてしまった。どうやら苦悶の表情が出まくっていたみたいだ。とほほ。