熊本放浪記

所用あって熊本にいる。

熊本は細川領だったわりには有名な窯もない。
茶道具美術館もない*1
町歩いていても茶道具屋にぶつからない。
でも阿蘇には名水がたっぷり湧き出ている。

白川水源は水底の砂地からぼこぼこ湧き出していてすごい。
かなりすっきり系。

吉田城御献上汲場は判りにくい所にあるが、白川より少しだけ甘い味だ。

白川水源は観光地化されていっててんごうできなかったが、吉田城御献上汲場はだーれもいない。なのでお茶を点ててみた。

トランギアのアルコールストーブに火を入れ、シェラカップで湯を沸かす。自作の茶箱で茶を点てる。これ以上無いミニマムな名水点ての装置だ。

うまい。

持参したのがさっぱり系の宇治茶だったのだが、ベストマッチ。

茶の味と水の味にも相性があり、かならずしも甘い水が最上、というわけでもないのかも、と思った。

*1:永青文庫の別館ができるっぽいが、東京から見に行くのは本末転倒だろう