トイレ

大寄せの茶会は、普通、複数の流派で茶室を複数備える大きな建物を共用して行われる。

大抵の場合、複数の座敷と水屋を廊下でつないだ構造になっている。その廊下をお客様にお通り頂くかは茶室の構造による。

今回の茶会では、廊下の途中に水屋があり、とてもお客様にお通り頂くわけにはいかなかった。なので外から入って頂く形をとった。だから下足番が必要だったわけだ。

さて、本題のトイレの話。

座敷と座敷を廊下がつなぐ、その途中には大抵トイレがある。そして、今時の茶室は近代化改修されていて、水洗便所なのが普通である。

今回の茶室ではトイレと座敷が隣接していた。お点前中にトイレに行くのは音が響くので絶対に不可能であった。

したがって、社中の面々はお点前の回と回の間の準備時間に用を足す事になる。もちろん私もそうした。

今考えると思うのだが、この水洗の音、隣接する他流派のお点前の場に響いて無かったろうか?でもそんな事言ってたら用は足せないか…。