じぶんなり小棗

野点茶籠に入れる薄茶器が完成した。

棗形というより中次と白粉解棗の中間ぐらいの形だ。

以前利休形小棗を自作したが、背が高く茶籠のなかでちょっとじゃまだった。また、底を絞った利休形は野点での安定感がいまいちだった。

  1. 背は低くして収まり良く作ろう
  2. 底を広くして安定感を増そう
  3. どうせ底を広く作るなら、甲と底を同じ直径にしてみよう。
  4. 胴は甲と底より少しだけ広くしよう。
  5. 合口は中央につけよう。

ということで、太って低い中次、太鼓の胴を横倒しにした様なデザインの茶器となった。

左から

  • 市販の中蓋付小棗
  • 今回自作したじぶんなり小棗
  • 去年自作した利休形小棗

である。

当然、中蓋がつけられる様になっている。ないと困るんだよね。


例によって乾漆で作った。

作りはじめは昨年末なので、半年以上掛かった事になるのか。なんとも手際の悪い事よ。