じぶんなり小棗
野点茶籠に入れる薄茶器が完成した。
棗形というより中次と白粉解棗の中間ぐらいの形だ。
以前利休形小棗を自作したが、背が高く茶籠のなかでちょっとじゃまだった。また、底を絞った利休形は野点での安定感がいまいちだった。
- 背は低くして収まり良く作ろう
- 底を広くして安定感を増そう
- どうせ底を広く作るなら、甲と底を同じ直径にしてみよう。
- 胴は甲と底より少しだけ広くしよう。
- 合口は中央につけよう。
ということで、太って低い中次、太鼓の胴を横倒しにした様なデザインの茶器となった。
左から
- 市販の中蓋付小棗
- 今回自作したじぶんなり小棗
- 去年自作した利休形小棗
である。
当然、中蓋がつけられる様になっている。ないと困るんだよね。
例によって乾漆で作った。
作りはじめは昨年末なので、半年以上掛かった事になるのか。なんとも手際の悪い事よ。