紅茶とケーキ

私は15年来の紅茶好きである。

それ以前はティーパックで出すもの、程度の存在だったのだが、妻からポットでの紅茶を教わりハマった。

最初は妻のかなり渋すぎるアッサムからはじまり、はしかの様にティー磯淵スタイル*1をかじり、すぐに大阪堂島のムジカに行きついた。今も味の基準はムジカである。

紅茶なんて、葉っぱにお湯を注ぐだけなのに、何故か入れる人で味が大きく変わってしまう。私と妻が同じポット、同じ水、同じ葉で入れても香りと味が全然違う。

残念な事に関東においしく紅茶を入れてくれる店はごくごく少ない。ムジカの茶葉を使うクリスティも、ムジカで飲む様なおいしさはない。神保町タカノも有名な割においしくないし、藤沢ディンブラは物足りない。吉祥寺カレルチャペック(イトシア店に行ってみるか?)、元町サンドグラスに行ってないので大きな事いえないが。


さて本題。我が家ではケーキを食べる時はもっぱら紅茶である。そして紅茶に砂糖は入れない。甘いものを食べた口を甘くない茶で洗う。

これは妻の実家の風習なのではないかと思うが、他のご家庭はどうなんだろうか?ケーキとの組み合わせはともかく、紅茶をブラックで飲む、という方は結構おられるのではないだろうか?

実はブラックティーはグローバルスタンダードを外れている。ふつーは紅茶には砂糖がつきものなのだ。日本という国は紅茶に砂糖を入れない飲み方があるだけでも異風なのに、バターも塩も入れずに、レモンなんぞを入れる文化なのだ。

これは「お茶は口をさっぱりさせるもの」という茶道由来の観念が息づいているゆえ、道を外れているのではないかと考えている。

*1:みんなジャンピングとかタワケた事を信じない方がいいぞ。ダージリン系の茶葉に勢い良く湯を当てたら雑味が出ちゃうぜ