裏千家スレイヤー
裏千家には「鏡柄杓」という柄杓の構え方がある。柄杓の合と向かい合い、念を柄杓に送る謎の手順だ。
「いったい何を念じているのか?」と妻に聞くが、いまいち要領を得ない。ハタでみている限り、このタイミングで精神統一している気がする。
であれば、鏡柄杓で心を乱せば後の点前がうまくいかない筈。
…検証してみた。
妻に風炉でのお点前をやるよう誘導する。
妻が柄杓を構えた瞬間、「なんじゃこりゃー」
柄杓の底に顔を朱漆で書いておいたのだ。
その後は柄杓と向き合う度にへなへなになった。
鏡柄杓は特にへなへなだ。一応最後までお点前を終えたが、緊張がそげるそげる。
お点前には緊張感が必要だ、という事が良く判った。
問題は、自分のお点前も気が抜けてしまうことだな。
意外に柄杓の合ってみちゃうもんだなぁ。