中野邸美術館 茶碗展

石油王中野さんのコレクション。

中野さんと言えば、「こんな凄い名物を、こんなぞんざいに扱うなんて!」と高橋箒庵が絶句した大気者。

禾目天目に青井戸茶碗、半使茶碗にととや…実にいいものを置いている。特に気に入ったのは古唐津半筒茶碗。こんなんみたことない!ってな味のある茶碗。

食い入るように見ていたら、館長さんに声を掛けて頂き、列品解説とあいなった。絵高麗の梅鉢文茶碗の土見せ部分に飴釉が掛かっているなんて、教えて頂かないと判らなかったよ。

名品に加え、魯山人の茶碗なんかもあった。「高麗茶碗とかじゃお客が来なくて、こういう名前のついている人の茶碗を置いている」との事。
うーん、一般の人ってそんなもんかな?俺なら魯山人なんてわざわざ見に行きたくないんだけどな。

中野家の方であろう館長さんにとって『うちのもの』なので、「これ、いいでしょ!めったにないのよー」って感じでの解説がなかなかほほえましかった。

あと、絶品でもなんかぞんざい、という感じは家風なのかな〜。面白かったけど。