八十島

"町人茶道史"には八十島の説明もあった。

「江戸東京の茶の湯展」で展示のあった、裸お点前の錦絵の人である。

東西庵こと八十島は茶道だけでなく風雅の道を嗜んだ力士で、六十才まで現役を張ったある意味怪物である。

ある人のもとへ行て、あやまちて茶わんのはしをかきし時

 たてる茶は四十八手の外なればついにちやわんのはしをかくらん。

彼に茶を手ほどきした川上不白、という人物の方がもっと怪物だけど。
彼の巨大さには目がくらみそうである。