おちけん
「おちけん」を読んでいて金明竹という落語を知る。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E6%98%8E%E7%AB%B9
より:
「わて、中橋の加賀屋佐吉方から参じました。先度、仲買の弥市の取次ぎました道具七品のうち、祐乗、光乗、宗乗三作の三所もの。並びに備前長船の則光、四分一ごしらえ横谷宗岷小柄付きの脇差し、柄前はな、だんなはんが古鉄刀木といやはっとりましたが、やっぱりありゃ埋れ木じゃそうにな、木が違うておりまっさかいなあ、念のため、ちょっとお断り申します。次は、のんこの茶碗、黄檗山金明竹、ずんどうの花いけ、古池や蛙飛び込む水の音と申します。あれは、風羅坊正筆の掛け物で、沢庵、木庵、隠元禅師はりまぜの小屏風、あの屏風はなあ、もし、わての旦那の檀那寺が、兵庫におましてな、この兵庫の坊主の好みまする屏風じゃによって、かようお伝え願います」
この長い口上を聞いた丁稚が…みたいなお話なわけ。
「茶の湯」「はてなの茶碗」「井戸の茶碗」とか、落語には茶の湯に関係した物が結構ある。
けど、金明竹みたいな日本刀/茶道の数寄ネタが通用するくらい、市井の文化レベルは高かったんだろうか?とか思って感心してしまう。
…しかし、「沢庵、木庵、隠元禅師はりまぜの小屏風」というのは道具としてどうだろう。レア過ぎて使いにくく、買う人も出なくなりそうなので、剥がして屏風三双に直すのが吉ではないだろうか。
- 作者: 川島よしお
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2009/03/28
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