そこそこの茶筅
「あら、素敵ね」
師範代に持参の道具を褒められた。
…ただし茶筅を、だけどな。
濃茶用に中荒穂を使っている。
数穂は3000円以上のから1000円切るのまでいろんな値段で売っている。
茶道具屋で大安売りされているのは大抵八十本立と野点用。なんで作りにくそうな方が安いのか良く判らない。…それはさておき。
中荒穂の値段は大抵、2500円くらいが底値だ。
最初に買った中国製は、2500円くらいで、毎朝使ったら一カ月でボロボロになった。
次に買った日本製は、2500円くらいで、毎朝使ったら一カ月で1本だけ折れた。
先生に褒められたのは国産の奴である。皮の剥ぎ方がきれいに揃っていたからいい茶筅、という事みたい。…そういう評価の視点はなかったなー。
実際使いやすいし強度が全然違う。
安い中国産の中荒穂が存在しない以上、値段がおんなじくらいなら断然国産の方がいいね。