茶杓の銘を探す

お稽古での茶杓の銘の参考資料として、以下のものが考えられる。

  1. 茶杓の本
  2. 茶道の参考書
  3. 俳句の歳時記

茶杓銘々伝」とかの本を参考にすると、名作茶杓の名を流用する事になる。

うちの稽古場では、その辺の棗に「塗りは宗哲で…」といったロールプレイはさせない旨、2008-07-10のブログに書いた。
http://d.hatena.ne.jp/plusminusx3/20080710

当然、なんでもない茶杓に「ケツリそこなひです」「玉ぶりぶりです」とロールプレイさせることもできないんだな。


茶道の参考書としては「折おりの茶趣」とかを見たりするが、どうも気が効かない感じになりがちな気がする。「マタカヨ」的な。


俳句の歳時記にはちょいと問題があって、なぜか大抵7文字以下だし、「ねこのさかり」とか茶杓の銘にどうだろう?的なものも多い。他の言葉と組み合わせないと情緒のでないものも多い。


むしろ「伊勢物語」とか「源氏物語」とかからひっぱってきた方がいい感じなんじゃなかろうか。結局は教養の有る無しを問われているんだと思うし。


で、最近思うのは「歌銘」はどうだろう、ということ。


「お茶杓のご銘は?」
「銘を『ほととぎす』と申しまして『五月雨の雲間の月の晴れゆくを暫し待ちけるほととぎすかな』との歌にちなんでおります」

…歌銘の披露の仕方ってこんな感じ?

いや、思い返せばいままで歌銘披露している人なんて見た事無いし、茶道の入門書にゃーそんなの書いてないしな。方法もよくわからんぜ。


とりあえず、すんごい勇気がいりそうな気がするな。


あと、茶人はどうして「荘子」由来の故事成語が好きなんだろう?これ結構謎なんだよねー。

折おりの茶趣

折おりの茶趣