利休百首

昔、利休百首に関して「こんなの書いてたなんて言われたら利休が可哀想だ」的な事を書いた事がある。

http://d.hatena.ne.jp/plusminusx3/20071230

無知ゆえにこんなこと書いちゃったが、その後ちゃんと勉強したので、今はそんなこと思っていない。

…そう、利休はどっちかというと歌はヘタクソさん。サラリーマン川柳みたいな狂歌を書く人である。


でも、やっぱり利休百首は利休が作ったものではあるまい、とも思っている。

だって

志深き人には幾たびも憐れみ深く奥ぞ教ふる

内容的に弟子に向けて語った部分もあるが、弟子に、というより、師匠候補に教える内容の様にも思えるからだ。


千家が単なる茶の師匠ではなく、全国の茶の師匠を束ねる士官学校的な地位を築いた後の成立の様に思えるんだよね。

つまり百首は先生あるいは先生候補の為のものであって、生徒の為のものでない、というのが私の解釈なのだ。