貴人点の実用

去年、貴人点について「ファンタジーである」とか書いた。
http://d.hatena.ne.jp/plusminusx3/20080706

しかし、そうでもない…場合もあるらしい。

鈴木宗保"茶の湯随想"より:

そこへ、花を見にこられた近衛公のご母堂がお供をつれてお見えになったのである。
むかしは、茶席へいつどんなお客さまが見えるかわからないので、水屋には必ず貴人台を用意していた。
(略)
今は東京にいて貴人扱いでお茶をさしあげることが少ないが、私が京都の御家元にいたころはご貴人のご来庵が多かったので、みな貴人点であった。

少なくとも、京都の茶人が月釜をするなどしていると、実用知識として必要だったんだな、というのは判った。今もそうかどうかは知らんけど。


ふと思ったんだが、この東京で、皇族が「大寄せ荒し」みたいな事したら、非常に面白いんではないかと思う。誰かやってくれまいか。(誰が?)