古文書
古書店で、天保年間の、自分の流派に関する伝書を見付け、救出。
マイナー流派なのに…縁とは恐ろしいものだ。
おそらく秘伝書として書いたものの写本。「他見他言カタク禁ス」とか書いてある。
ま、秘伝書って大抵、大した事書いてないんだけどね。
でも誰だよ写本した奴&売っぱらった奴。
wktkしながら解読。当然、難航する。
例えば:
金鐵ってなんじゃろう?とか思った。
しばらく悩む。
風呂に入っていて気付いた。
金じゃねぇ。釜だ。ってことは後ろのは掛か敷だ。って掛だな。
以前、古文書解読事典を使っている、という話を書いた。
http://d.hatena.ne.jp/plusminusx3/20090414
でも、本格的にやろうとすると、これ全然使えなかった。
釜って字に違いない、という推測で漢字を決定し、字形を調べて似てるか確認する、というステップでは、ほとんど無理。
こういう場合、「くずし字解読辞典」、というのがかなり実用的だ。
- 作者: 児玉幸多
- 出版社/メーカー: 東京堂出版
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筆が斜め上から右に向け入っているか、とか字形から漢字を割り出す代物。
これで調査するのが一番漢字決定に近付きやすい気がする。
でも、実はこれだけではなんともならない。
「くずし字解読辞典」は平仮名くずし字に関してはかなり弱いのだ。
そこを補完する為に「変体かな字類」を使っている。
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平仮名の崩しってやつが一番厳しいや。
一応秘伝書なので、解読してもどこにも発表はできないのに、さすがになにやってんだかな、って感じだ。