新しい領域もう一つの教科 学校教育としての茶道

社団法人茶道裏千家淡交会総本部/日本教育出版社/2000年。

教育関係者向けの本。定価1000円って書いてあるけど、多分裏千家で買い切って教育委員会とかに配りまくったんではあるまいか?


「座談会 学校茶道の明日を考える」が、この本の成立したトリガーを教えてくれる。

橋本 それでは具体的な課題として、今回の新学習指導要領では中学校・高等学校における「必修クラブ」の廃止が決定されていますが、この「必修クラブ」の講師として非常勤もしくは嘱託員の委嘱を受けていた外部講師の処遇はどのようになるのでしょうか?

つまり、必修クラブで学校茶道していた講師が、必修クラブという制度が平成14年に無くなる、という事になった。これからは、学校長判断での総合学習時間枠で教えるしかない。だから、頼むよ!という本ですワナ。


どうも学校茶道の講師はいろいろ持ち出しで頑張っちゃってるっぽい、とか、少子化で余った教室を茶室に改造するための平面図、とかいろいろ載っています。

学校茶道とはなにか、というと、入口でシェアを獲得する活動で、裏千家の一人勝ちな状況ですが、それだけの努力をしている、というのが判って面白かったですよ。

…で、それから9年。どうなってるんじゃろうね?学校茶道。

新しい領域・もう一つの教科―学校教育としての茶道

新しい領域・もう一つの教科―学校教育としての茶道