勇気

この前、お稽古場に自作の菓子を持ち込んだ。

その前のお稽古で

「いえ自分、茶事やってみたいですよ。料理とか菓子とかも作れますよ」

とか言ったのが発端。

「じゃあ一度持って来なさいよ」

こう師匠に言われては是非も無し。


でも、実際持って行く時、たかが菓子に、非常にたくさんの勇気が必要だった。家で妻に料理するのとはえらく違った。


自分の作ったものを人に食べて頂くって?
どひー、味や見た目を評価されちゃうの?
自分なぞのつくったものでお腹でも痛くなられたらどうしよう

…という気持ちがむくむく巻き起こり、かなりおじけた。


この程度に勇気が必要だと、茶事で懐石を出すなんて蛮勇奮わないととてもできないことではなかろうか。


評価?…悪くは言われなかった。でも、ま、失敗だな。そういう自己評価。