楽の保温力

楽焼の茶碗は温かく、保温力が有る。なんていう。


…本当かどうか実証せんといかんよな。


使った茶碗は同じ12センチクラスで形も似た楽と志野。

楽は乾燥重量275g。
志野は乾燥重量346g。

志野の方がやっぱり重い。


柄杓1杓の熱湯を注ぐ。
その後30秒単位で5分間、お湯の温度を計ってみた。

シアンの線が楽。水色が志野である。
基本的に3度程度、楽の方が高い温度を保っている。

そういう意味で楽焼茶碗は保温力が有る、かもしれない。


でも、余熱無しだったので、重い志野茶碗の方が茶碗自身に熱を吸い取られ、先に冷めてしまったのではないかとも思われる。

実用時には茶筅とうじなどして余熱してから使うので、それっぽく余熱してから計ってみよう。

茶碗の温度を室温まで戻し、柄杓2杓の熱湯を注ぎ30秒余熱。湯を捨ててすぐ柄杓1杓の熱湯を注ぎ、再度計測する。


赤の線が余熱した楽。青の線が余熱した志野である。

今度は志野の方がやや温度が高い。


結論。

…条件によって保温性に差はあるけど、ま、大したコトねーんじゃね?
つーか、楽が優れている!と力説する程じゃねーんじゃね?


むしろ、お湯の温度がガンガン下がる方にびっくりしたかな。30秒で80度台前半だもんな。