火相と湯相

南方録というと「曲尺割」がいつも話題になる。

この理由は判る。なんか理論的だし、図とか出すとかっちょいいし、道具を置く美意識について語る、というのもなんか高尚な感じがするしね。


でも、火相とか湯相の方が話題に昇る事は少ないように思う。


どう炭を燃やし、湯を沸かし、お客に茶を出すか。

毎度毎度「風炉で湯がたぎらねー」とか騒いでる私には、火相とか湯相の話の方がずーーっと気になる。


だって、道具の置き方がめちゃめちゃでも茶は点つが、湯が沸かないと茶にはならんもん。

だが、火相湯相をきちんと解読した南方録の解読本は見た事がないよなぁ。不思議。