茶道2

竹内撫石庵の“茶道”。かなりの大作で、含蓄も多い。

茶人は掃除をすることが生命である。
和敬清寂の清寂は掃除を意味する。
朝から晩まで掃除をするのが茶人の趣味である。
掃除をするのが趣味であるなれば、これを他人や家族のものにさせて置くべきものでもない。
(中略)
それは清潔ならしめさへすれば誰がしてもよい筈だ。
必ずしも主人自ら手を下す必要はない。
しかし茶道は主人自ら手を下すところに意義がある。

洗髪の婦人は「思無邪」であらう。髪を洗つた時は如何にも心の輕快を感じてゐることが判る。
それが髪を結つて、殊に油をこて/\つけて、厚化粧をすれば、もう前の輕快さを失つてしまう。
髪の毛一筋の亂れることも氣になるであらう。そこが流儀花と茶花の違いである。

紹介しきれない程のネタが投入されている。

若干まとまりが無い気もするが、なかなか為になるのではないだろうか。

でも撫石庵さん。つきあうと絶対口やかましいおっさんだぜ、きっと。