にぎわいぐさ

小堀宗慶/大絖書房/1987年。

毎度毎度、遠州流に厳しいなにがし庵でございます。

私は先般、海外から持ち帰った見立て道具の取り合わせ茶会を催して、来客の方々から好評を得たが、

誰が家元に直に「いやー、今回の感心しませんでしたよ」って言えるのよ?客なんてほとんど流派の人でしょ?ぜってー言えねーって。


こういう時、家元なんて身分の人は「お客様にどう評していただいたか定かでないが」とか謙遜するとこじゃね?

逸翁だっておんなじ事やって「いやーウケなかったね」みたいな事を言っているのに。

大寄せ茶会等で三畳台目席に十五、六名の客が仲良く入席する。先日もある茶会で二十名近くも入席した。このような時でも客同志のゆずり合いと、客という立場を認識していると少しの不満もなく、和やかなひとときを持つことができる。

脳になんか湧いているのか?

そんな狭いとこに客を押し込んだ事をまず謝ろうよ。あと、そんな状態で客どうしが和やかなわけないじゃん。譲り合うのは正客ポジションだけだよ。


ご先代、ちょっと人間観察に問題のある人、の様な気がしてならないなー。