茶人よ自由になれ
有馬頼底/主婦の友社/1985年。
以前、立花大亀の"利休に帰れ いま茶の心を問う"を紹介した。
http://d.hatena.ne.jp/plusminusx3/20090818
そーゆー、老いた禅坊主の渋い話を期待して読んだのだが…頼底さん、えれぇ青い。
箱書きとか流派にこだわんなさんなとか、いろいろ為になるけど、でも誰でもいいそうな事を言っておられます。
ところどころで
掛け物でも、このごろはたいてい家元ものか「大徳寺もの」です。それが悪いわけではありませんが、
とか、大徳寺ならざる相国寺の人の本音がほのみえたりもしましたが。
あと、かなりのページを割いて、禅語の紹介をされております。…偉い禅坊主は禅語の解説なんぞという半可通なことをしないもんだと思っていたので、ちょっとがっかり。
しかし:
「賓主歴然」「賓主互換」「無賓主」というのは、一見矛盾した言葉のように思えますが、実は同じことを言いあらわしているといえるのです。
いや、そうかもしれませんけど、客で行って「賓主歴然」って一行書が掛かっていたら、どうすべきか考え込んでしまいそうだ。
あと:
私は、生涯に三度師匠をかわりましたが、どれだけ師匠からぶん殴られたかわからない。とにかく昔の師匠というのは、小坊主の顔をみたらぶん殴ることしか考えていません。私は師匠というのは殴る機械だと思っていました。
やっぱ臨済宗オソロシス…。
- 作者: 有馬頼底
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 1985/09
- メディア: ハードカバー
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