茶室掃除の最大の敵は、毛である。

頭髪、陰毛、眉毛にまつげ。

目を皿にし、必死に粘着ローラーで陰毛を取る姿は、彼女を初めて家に招く男の子の姿と全然変わらない。

固い毛が畳の目に入り込むと、箒で掃いた程度ではなかなか取れない。粘着ローラー(含むガムテ)無かった頃は、いったいどうしていたんだろう?

…あんま気にしてなかった、というのに一票だけど。