茶禅不昧公
フーゥ マイコー!
This…This…and This…とか言いながら茶道具大人買いする人。
…なんでもありません。
高橋梅園/寶雲舎/1944年。不昧公の伝記。
梅園さんは箒庵のフォロワーみたいな人なので、千家をくさし不昧公を持ち上げる。
當時京都の千家は、表流裏流とも唯形式のみ拘泥し、祕事祕傳を以て多額の料金を貪り、頗る専横の風ありき。
これに反抗して川上不白は、千家より見て外道たりし江戸千家の名を以て簡便に祕傳を授けたれば、その勢江戸を風靡し、門前市を成すの觀あり。
(中略)
千家より破門せられたる山田宗偏の流派も侮るべからざる勢あり。
ちょっと言いすぎ、というかネジマゲ言いがかりみたいなレベルである。
ま、でも「不昧公石州流思召書」「贅言」といった不昧公の文章や、さまざまな消息、会記が引用されまくっているので、資料としてはいいかもね。
ただよくわかんないのは、昭和19年なんて戦局の悪い時期にこの分厚い(468ページ)本が出版された理由。ほんとわかんね。