茶掛けの最新

茶掛けの一行物ってのは、宋くらいまでの中国の禅僧の言葉がほとんどだ。

そんな中で「一期一会」ってのは幕末期なので、飛び抜けて新しい。おそらく明治から昭和にかけて、この言葉が一般化したのだと思う。

井伊直弼復権に関しては、なぜか水戸出身の高橋箒庵が尽力したらしいので、多分、茶掛けとして使いはじめたのも箒庵なのではないだろうか?とか勝手に思っている。ほんとは東都茶会記とかを漁って検証すべきなのだろうけど。

どっちにしろ、新しい禅語でない言葉を、誰かが禅僧に依頼して書いてもらったから、一行物として一般化していったわけだ。

だからそういう事を依頼する人があれば、これからでも一行物用の新語は増やして行ける筈。

「一碗からpeacefullnessを」なんて、百年後には一行物になってるかもね。