美意識

江守奈比古の“お茶の話茶人のわびとさび”より、真贋と美意識の話。

要はあなた自身が真贋の見極めが出来るように修業することである。
忙しい世の中にそんなことまでやってられないと言う方があれば、そんなお忙しい方はこんな世界に入って来なくてよい、と申し上げたい。

かなり厳しい言い方だな、とは思うが、概ね同感では有る。

趣味に必要な事を厭う様であればわざわざその趣味をやるべきではない。やっぱやるなら一生懸命、だよね。

少なくとも自分の洋服の柄を自分で選ぶ、どんな柄なり色が自分に似合うかということに無関心で生活するような方ならば、それは生活美ということに無関心で、ただ一生機械のように働くことだけで足りる方々であるから、その方々の知るべき世界ではない、と著者は申し上げたい。

…そうだね、といえばそうだね、なんだけれども、旧世代のヲタクであった私としては若干肯んじ難い。欲しいものを買うために服装に、どころか食事にすら資金を投入せずにエンゲル係数が低くなるってのがヲタクの心意気だもの。

でもまぁ、奥さんに服選んでもらっているおっちゃん達に、美を語って欲しく無いね!とかいうのは判らんでもねーなー。