出光美術館 麗しのうつわ

出光さんの器色々いい奴アラカルト展。いろいろ見れるからいい、とも思えるし、見たいものがちょびっとしかない、とも言える。

私は染付とか鍋島とか柿右衛門とか興味ないから、見たいもの率は50%くらいか。そういう意味で福袋的な感じ。


では気に入ったものを。


第1展示室は京焼。仁清いろいろ 乾山もいろいろ 道八だっていろいろ*1咲き乱れてました。

仁清の色絵熨斗文茶碗。今も京焼でこういう茶碗は作られていると思うが、是非、今物のソレを横に並べてもらいたい。何がどう違うか是非比較してみたい。


第2展示室は桃山陶中心。幽玄の美、というテーマだが、猿投、黄瀬戸、志野、唐津では幽玄というにはあまりにダイナミック。

黄瀬戸茶碗「春霞」。しみじみお茶呑んで見たくなる茶碗。


興味ないとこ飛ばして第4展示は茶碗限定。

長次郎の赤楽「僧上」。長次郎らしからぬ遊んだディティール。なんか光悦風ですらある。


トータルでいうと、なかなか面白かったな、と思う。

ただ、併設茶室 朝夕菴のしつらえに毎度いらつく。広間の茶室の奥の茶道具を、どうして入口から拝見せねばならんのだ。4メートルも先だぞ。嫌がらせか?

*1:道八は二個だけどな