昔を想像する

茶説茶史を考える上で、いつも留意していなければならないのは、我々はどうしても現代の感覚で過去を見てしまう、という事だ。

しかしそれ以上に、先人は、さらに先人の時代を、自分の時代の感覚でみてしまっていた、という事を忘れてはいけない。


歌舞伎の世界では飛鳥時代だろうが鎌倉時代だろうが江戸の風俗であり、京劇では周の時代だろうが漢の時代だろうが清あたりの風俗になってしまう。

そういう成立時期の風俗が影響するのはどうしようもない。


すごいのになると佐賀県立山の徐福伝説が有る。

http://www.jofuku-saga.jp/saga_legend5.html

お辰は徐福の身の回りの世話をしたのですが、凛々しい徐福にいつしか心を寄せるようになりました。

邪馬台国より400年も前なのに、あっりえねぇくらい江戸あたりの風俗。


こーゆーのは極端な話だとは思うが、茶説茶史の伝承を検討する際、100年前の人が考えた200年前の状況、というのは100年前の状況の影響を受けざるを得ないという事は忘れてはいけないと思う。

だから同時代資料ってのが大事になるんだよね。