濃茶の濃度

和泉草「濃茶ノ立様同呑様四ケ条」より、茶筅の振り方。

一、茶筅ニテ振ル時、廻リニ茶ノツカヌ様ニ、固リ振リホドク様ニ、底ニ固リ残ラヌ様ニ、イキノ失ヌ様ニ、泡ノ消ル様ニ、余リ久シク振ラヌ様ニ、手先ニテ忙シク振ルベカラズ、肩ニテ静ニ振ルベシ。

これを読んで思う事は、昔の濃茶、というのは実は今の薄茶に相当するのではないか、という事だ。

濃茶を練るにあたって、我々は振る、という用語を使わないし、固まりや泡立ちの描写は薄茶にしか思えない。

昔の濃茶=今の薄茶
昔の薄茶=めっさ薄い薄茶

なのではないか、とか思った。

そんだけ。