躙口

和泉草「二、数寄屋ヘ入様、並座中ニ道具飾有ル時ノ仕舞、三ヶ条」より。

一、座敷クグリ入時、座中ヲ見テ床ニ心ヲ付、クグリヘ首ヲ入、片手片膝ヲ入レ横入スル物也。
ウツムキ入ニテ両膝一座ニ入レバ、鴨居ニテ背中打モノ也。(後略)

躙口への上がり方、この手の古い茶書で初めて読んだ。


現代の躙り上がりは、こんな感じだと思う:

  1. 躙口の畳に両手を付く
  2. 頭をくぐらせる
  3. 両膝を躙口に載せる
  4. 躙口を抜ける


和泉草流はこんな感じか;

  1. 躙口の畳に片手片膝(おそらく壁付でない側の手膝を)付く
  2. 頭をくぐらせる。
  3. 手と膝を軸に回転する様に躙口を抜ける


現代と全然違うが、どっちかてーとこっちの方がやりやすそうな気がする。
アクションは激しくなるけれども。

ただ、この方法は足が開くので女性には厳しい。だから、廃れたのではなかろうか?