?柄杓

茶道講義録 第一篇「柄杓の扱い様」より。

油柄杓と云ふことあり。湯を半杓茶碗に入れて、殘りの湯を釜へ返す時、或は湯返へしと云つて棚物などの時湯をくみ上げて、再び釜の中へ湯を返へす時、又は水指より釜へ水を入れる時などは、必ず釜の口から柄杓の合一つ分と思ふ所より、柄杓を其儘に内向けて湯を翻すのであります。是れを低きより高く上げつヽ釜に湯水を入れるのを油柄杓と申して嫌います。

んー、そうなのか。私の教わった湯返しはこの油柄杓に近いなぁ。さすがに湯を戻すだけの時にはしませんが。
…ていうか、湯返しって棚物の時しかしないの?

肥柄杓と云ふことあり。
肥とは肥料の事。即ち糞尿をくむ柄杓でありまして、即ち、くんだ湯水を一時にドッ/\と打ち明ける様な柄杓を申します。

茶室にちょっとこの用語は…。

日本茶道学会は裏千家由来だから、これらの用語も裏千家由来なんだろうか?