古文書の読み方1 資料の選択

古文書が読める様になるには、実際に古文書を読んで学ばねばならない。

読む対象を選ぶ時は、以下の事に気をつける事。

  1. 茶書である事。
  2. 有る程度分量が有る事。
  3. ちゃんとくずされた字である事。

茶書でないと、内容が類推できない。茶書でも固有名詞は難しいけどな。だから会記はきっついかも。

分量はせめて10ページくらい無いと筆者の書き癖に対応できない。

楷書だったりあんまりにも簡単なくずし方だと勉強にならない。


ではどこで入手するか。

まずは古本として入手する方法。

神保町で言えば、風月洞書店や源喜堂書店に時折手頃な値段(二千円前後)で古文書が出る。
大屋書房は品揃えは最高だが、何にせよ高すぎる(だいたい5万円とかから)。

それよりも、各古書会館や各種デパートでの古本市を漁ると、和綴じの反古の束みたいな山の中に茶書が紛れている事がある。それを狙う方が楽しい。この前は和洋会で写本の「茶道筌蹄」を2000円で入手したぜ。

主要な古本市は以下から検索な。

http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001

でもデパートの古本市は高い古文書しか出ない印象はあるので、やっぱ古書会館かなぁ。


あと、ネットで入手ってのも有り。

早稲田大学が古典籍を公開してくれている。

内容の知れている南方録はどう?

http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/wo09/wo09_00636/index.html

この辺プリントアウトするとほとんどタダで教材が手に入るんよ。

お試しあれ。