古文書の読み方2 準備
古文書を読むのにどー考えても必要なのは辞書。無きゃ絶対読めねぇって。
辞書は字形を中心にしたものしか役に立たない。字形というのは筆の最初の一画がどう入るか、で分類するもの。「草冠の漢字」「しんにょうの漢字」みたいな分類の辞書は全然役にたたない。
私が使っているのは
- くずし字解読辞典
- 草書検索字典
- 変体かな字類
の3冊。
“くずし字解読辞典”は古文献解読界のベストセラー。字形から引けて、各漢字に読みがついていて、さらに読みからも引ける。
多分これだけでもかなり訳せる。
“草書検索字典”は、“くずし字解読辞典”程は親切ではない。字形は若干おおざっぱな分類で、しかも画数索引しかついていないので探しづらい。だが大量の字形が入っていて、“くずし字解読辞典”で判らない時に参考になる。
“変体かな字類”はひらがなだけの薄い辞書。
これはこれでひらがなの多彩なくずしが入っていて、結構便利也。
あと、用意するものは、資料のコピー。いろいろ書き込むのに当然原本に書いちゃまずかろう。
そして重要なのは消えるボールペン(というかフリクション)2色。これで「判った字」「怪しい字」を書いていく。
私はグリーンで「判った字」バイオレットで「怪しい字」を書いている。
辞書と筆記具がそろえば道具関係の準備完了である。
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