古文書の読み方3 勉強
資料があって、辞書と筆記具が揃った。
だけど、いきなり資料を訳しはじめてはいけない。多分無理。
まず昔の茶書、それもくずし字でない物を何冊か読んで、文体を勉強した方がいいと思う。
茶道全集12巻収録の茶道便蒙鈔とかお勧め。
古文書の入門書って、あんまり役に立たない。
なぜかというと、古文書の入門書って、「証文」だとか「検地帳」だとか、そういうものを訳する人の為にできている。
言っちゃえば役所の書類とかを読む為の知識中心で、大抵「候文」についての説明だったりするんだけど、これがあんまり役に立たないんだよね。茶書は「証文」の類ではないので、候文はすごく限定的にしか出て来ないからだ。
むしろ以下のパターンが多い。
- 〜すべし
- 〜する也
- 〜の事
- 〜するもよし
- 〜不苦(苦しからず)
- 〜心得有
- 〜口伝
基本教科書だからね。
こういう文体を翻刻モノで読んで慣れておくと、あとが楽だと思う。
もちろん現代語訳の奴は全く役に立たんので、却下ね。