古事類苑1 茶会の時刻
茶道筌蹄より*1:
利休居士の時代までは二食なり。巳の刻頃を晝飯といひ、哺時を夕飯といふ、夫故晝の茶の時といへば巳の刻時分をいふ。當時一日に三食なるゆへ、晝の茶といふは午時のごとくなりぬ。
桃山時代は一日二食。不定時だが10時前後に昼飯。16時頃夕飯だった。だから、昼茶事といえば10時前後の茶事だった。ところが江戸時代になってから三食になり、昼茶事は12時のものになった。
…という所か。
以下のページ読んで江戸時代の時刻表記を見ないと訳判らんね。
http://www.gakken.co.jp/kagakusouken/spread/oedo/03/kaisetsu1.html
冬至あたりだと、日の出7時、日の入が17時として、昼の長さは10時間。前後30分は昼に入れるので、11時間。で、一刻は110分くらい。
時 | 開始 | 終了 |
---|---|---|
六ツ | 6:30 | 8:20 |
五ツ | 8:20 | 10:10 |
四ツ | 10:10 | 12:00 |
九ツ | 12:00 | 13:50 |
八ツ | 13:50 | 15:40 |
七ツ | 15:40 | 17:30 |
一日は6:30に始まって、10:10に昼飯。15:40に夕飯。17:30にはおうち帰る。
そんな生活パターンだと、朝茶事を6:30に始めたら10:10の昼飯までに終るかビミョー。四ツ刻に昼飯、という習慣のある時代に朝茶事ってのは難しい。
ま、そもそも朝飯を食う習慣がないんだけれども。
だから、朝茶事は三食制度になった後のものだよな。
しかし、昼飯と夕飯の間隔近くて、しかもおやつも食べる。でも早い夕飯からなんも食わんで早朝から仕事ってのは結構きっつそうである。
*1:写本持ってんだけどね…やっぱ活字の方が読みやすいや