月さびよ

"万有こよみ百科"、歴史読本臨時増刊73年12月、新人物往来社、を読んだ。

旧暦等について勉強しとかんとな、と思ったから。

かなり勉強になった。


広瀬秀雄、"いわゆる旧暦を理解するための手引"より:

某月七日の早朝、あたりはまだしずかであった。江戸をくいつめた与三郎は、木更津をさして足早やに歩いていた。ふり返ってみると江戸の町の上に入り残りの月がにぶい光を投げていた。

こんな時代小説があったとすると、これは全く噴飯ものである。というのは明治六年以前に使われていた暦、すなわちいわゆる旧暦を使っていた頃では、日付というものは月の形を洗わしていたからである。

なるほどなるほど。

6月14日は満月近く。

つまりこんな名シーンはありえない訳ですな。